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祥鈴庵ってなんて読むの?

先日、このブログを読んでくれてる友人と話していたら、
「ところであの名前何て読むの?
読めないよーふりがなつけなよー」
と言われました。

おおう!何てこった(笑)

祥鈴庵圓珠(しょうれいあん えんしゅ)です!

でもこれ時々、自分でも間違えて
「しょうりんあん」って読みそうになります。

そういえば、昔少林寺って映画あったなー。
いつの間にかジェット・リーになってた
リー・リンチェイ主演。懐かしいです。

圓珠は法名。祥鈴庵は、自分が結んだ庵の名前です。
寺や院、庵、坊といった、その人が住んでいる場所を
名前の代わりに用いることがあります。

昔の人は出家したら姓を使いません。
もともと姓のない人も多かったですし。

法名は漢字二字なのでかぶることもあり、
それを区別するために住んでる場所の名前を付けて
呼んだりしました。

一番有名な例をあげると、武蔵坊弁慶、かな。
弁慶は武蔵坊に住んでたわけではないみたいですけど
お坊さんの名前はこういうもの、という
感覚があったんでしょうね。

法名は、得度するときに
お師僧さまがつけてくださいました。

何か使いたい文字ありますか、と尋ねてくださって
珠がいいです!とお答えしたら
圓珠か真珠かな、と言われ、
先生、真珠はパールですやん…と思わず言うと
(↑師僧にツッコミを入れてはいけません)
じゃあ圓珠ですね!ということで
この名前になりました。

今思うと、お大師さまのお名前の「真」の字を
いただくチャンスだったのかも…。

しかし圓珠とは「円かなる珠」「完全な珠」という意味。
これは如意宝珠を示しているのかなとふと気づきました。
道理でなんか宝珠持った方とご縁があるわけですね…。
(お地蔵さまも弁天さまも宝珠お持ちです)

僧侶友達に聞くと
生まれつき付いてた
あんたの名前はこれやと紙を渡された
という人が多く、希望を聞いていただけると
いうのは珍しいようです。

祥鈴庵は自分で付けました。
「しょうれいあん」という名前の音が先に浮かび、
あとから漢字がはまってきた感じです。
吉祥の鈴を鳴らす。という意味だと思っています。

密教の行法の中で、金剛鈴を
振り鳴らすところがあるのですが
あれはお客さまとして
仏さまに来ていただいた喜びを表している
とされています。

鳴らしてる本人は耳元で鳴らしているので
けっこう耳がキーンとなるのですが、
行法の次第の中で盛り上がるところでもありますので、
元気よくいい音を響かせることになってます。

遠くまで響く綺麗な音は、仏さまの説法の声を表している
とも言われますので、毎回気合を入れて鳴らしておりますよ。

古来から鈴などの金属的な音のするものは
魔除けの効果があったり、
神仏をお呼びするといった特別な時に使うものでした。
今もお守りに鈴がついているのもそういう意味から
来ています。

ちなみにりんと読むと、仏壇や仏前に置いてある
撞木で打つ打ち鳴らしのこと。

これは仏壇の前に座って、
深い瞑想に入っておられるご本尊や
彼岸におられるご先祖さまに
気づいていただくために打ちます。

まあ言うなれば「呼び鈴」ですね。
最初に「こんにちは」と打って呼びかけ、
最後の「ありがとうございました、さようなら」と打って
挨拶するわけです。

打つ回数はあまり気にしなくてもいいですけど、
真言宗の場合は2回打つところが多いと思います。

祥鈴庵の鈴は、金剛鈴の方。
遠くまで届く美しい鈴の音のように、
吉祥をもたらすよい音を響かせて行きたいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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