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本日夏越の祓ですね。

今日は夏越の祓。
これが終わると夏だなあという気がします。
水無月発見しましたよ!

水無月は氷の形を模したもの。
旧暦6月1日に氷の節句で宮中では氷室から氷を取り寄せて
食べたそうですが、それにちなんでいます。

以前住吉大社での夏越の祓にお参りしたことがありますが、
人型に息を吹きかけそれを神職の方が祓って、
紙吹雪のようにまくというなかなか趣のあるご神事。

その日は良い天気でしたが、ご神事の後にわかにかき曇り
夕立のような雨がざあっと降ってからりと晴れたのも
印象的でした。

住吉180630

ビフォー。

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アフター。祓われてます!

今年は例によってご神職方だけで厳修されるとのこと、
また普通にお参りできるようになるようお祈りします。

夏越の祓の茅の輪は、蘇民将来の故事に由来するということなので、
もともとは陰陽道の行事だったのでしょうね。

住吉大社は禊祓の神さま。この時にお参りするにふさわしいところです。
ご神事は参列できなくても、お参りしてスッキリ祓っていただきたいですね。

日本の神さまは罪穢れを祓ってくださるのですが、
罪とは、後悔が積もるからつみ。
穢れとは、それによって生命力が涸れるのでけがれ。

日々の暮らしの中で降り積もった後悔を祓うことで、
本来わたしたちが持つ命の輝きを取り戻して、
また元気に自分たちの人生を日々生きていけるようにしてくださいます。

日本の神さまはこの世担当で、日本人のおはようからおやすみまでを
見守ってくださっているというお話をしましたけど。

日本の神さま方がお喜びになることは
人々が元気に仲良く心明るく暮らし、
学業や仕事や子育てや地域への貢献など
己の本分を一心に生きていること。

神前にお神楽を奉納するのにはその意味もある、
ということを以前に聞いたことがあります。

美しく舞うお神楽は、人が日々その身体と心を使って
こころゆくまでその生を楽しみながら生き生きと生きている
ことを表現しており、そういう人の姿を見ることが
神さま方はとてもお好きで嬉しいのだとか。

日々明るく人生を生きている人たちを
神さま方は見守ってくださっていて、
何かの時にはお参りして元気にがんばってますよ!
と報告して感謝してくれるのをとても喜んでくださいます。

神社にお参りするというのは、そういうこと。

よく伊勢神宮などには感謝だけをお伝えして
個人のお願い事はしない、と言われたりすることがありますが
本来神社で神さまにお伝えすることは
日々つつがなく無事にいろんなことができていることへの
喜びと感謝です。
全ての福徳は、そういった喜びと感謝のうえに現れて来ます。

お願いすることがある時の方が特殊事例。
なので、特別な装いで特別にお伺いするのが本義です。

神仏とのつながりは、日々の暮らしの中にすでにあるもの。
そしてやっぱり、神仏は未来志向です。

こういう時に祓っていただくのはもちろん良いことですが、
日頃から後悔や思い残りがないように暮らすことで
降り積もる罪を少なくしていくことも大事です。

今日祓っていただいたら、なるべく次の祓まで
降り積もるものを少なくするよう心がけてみてくださいね。

密教的にいうならば、それは身口意をクリアに使う
というところから始まります。


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