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ppppppに挑戦せよ~悲愴第1楽章160小節目~


悲愴の第1楽章160小節目、展開部の直前のファゴットのソロには「pppppp(ピアニッシシシシシモ)」の指定があります。

ファゴット奏者の間では悪名高いソロです

当該箇所は低い音でかつ非常に小さな音を欲求されることからファゴットでは演奏困難であり、バス・クラリネットに置き換えて演奏するのがほとんどです。

この置き換えの件、ファゴット奏者としては困難なソロを吹かなくて良いという安心感があるのは事実ですが、何だか楽器として足下を見られているようにも感じ、バス・クラリネットの音を聞くたびに何とも言えない気分になります。

今回アンサンブルSAKURAの演奏会で悲愴を取り上げるにあたり、弊団指揮者の高石先生から、楽譜通りファゴットで演奏せよとの指示がありましたので、今回はファゴットで演奏します。

直前まで続くクラリネットのソロは、最後に音量を絞ることで美しさが際立つため、ファゴットに配慮して音量を絞らないのは本末転倒。そこで、今回は一計を案じミュートを使って吹くことにしました。

黄色で囲んでいるものです

それがこのミュートです。お値段110円。正体は100均のフェルトです。ファゴットのバスジョイントにあるHトーンホール付近までこれを詰めて演奏することで、効果的な弱音を得られます。これがあることで高価なバス・クラリネットを用意する必要はありません!

楽譜を尊重する観点からも、さらにはクラリネット奏者の経済的観点からも、ファゴットでこのソロに取り組むことを推奨する次第です。ファゴットでの演奏による成功事例となるよう、入念に準備を進めて参ります。

今回、この困難なソロのために群馬交響楽団(群響)の石川了一氏にレッスンをしていただきました。益々パワーアップしたファゴットパートにご期待下さい!

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アンサンブルSAKURA第38回定期演奏会
日時:2022/7/10(日)14:00開演
会場:川口リリア音楽ホール
指揮:高石治
曲目(オールチャイコフスキープログラム)
・「白鳥の湖」より、4羽の白鳥の踊り、ワルツ
・交響曲第2番
・交響曲第6番「悲愴」HP:http://www.portwave.gr.jp/sakura/

note:https://note.com/ensemblesakura

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