見出し画像

「はげ山の一夜」って、何ですか?

ロシアの作曲家であるムソルグスキー(1839-1881)の「展覧会の絵」に並ぶ代表作が「はげ山の一夜」です。


迫力のある不気味なこの作品は、ロシアならではの題材で、ロシア独自の音楽を作ろうとしたムソルグスキーが、古くからロシアに伝わる民話にインスピレーションを得て作曲されました。

夏至のごろの夜に、はげ山に集う魔物たち

民話のあらすじは以下の通りです。

「聖ヨハネの日」というキリスト教の祭日の前夜に、チェルノボークという魔物のボスが現れ、配下の魔物たちを集め夜な夜な大騒ぎの宴会を催す。宴もたけなわのタイミングで朝日が昇り、夏至の短い夜は鐘の音と共に終わりを迎える。宴は解散、魔物たちも消え去ってゆき、静かな朝が訪れる、、、。

音楽はこの話の流れに沿っており、楽器を鳴らすタイミングわざとずらして魔物たちがそぞろ歩く様を想像させるなどの仕掛けが施されています。ムソルグスキーの音楽を聴いていると線の太い大きな旋律が印象的ですが、演奏する側に回ると、彼は意外と仕事が細かく、手抜きをしない(許せない)人物であったことを実感します。

ディズニーも採用した音楽

1940年に公開された映画「ファンタジア」において、8つある音楽のうちのひとつとして、この「はげ山の一夜」が採用されています。明確なストーリーに沿って作られたこの音楽の世界観を、ストコフスキー指揮によるフィラデルフィア管弦楽団という、豪華な組み合わせの演奏で楽しむことが出来ます。戦前の作品とは思えないようなクオリティの映像と音楽ですので、折を見てご覧ください。


↑ファンタジアで取り上げられているデュカスの「魔法使いの弟子」は、2018年にSAKURAの演奏会で取り上げました。

その国の言葉を話したり聞いたりすることはできないけれども、なんとなく言わんとすることを想像させるのは、音楽の得意分野の一つです。ムソルグスキーの作品のもつ説得力を、この「はげ山の一夜」から感じて頂ければ幸いです。

【面白いと思って頂けましたら、画面下の♥を押下頂けると幸いです!】

【弦楽器団員募集中🎻お問い合わせは下記HP、X、Facebookからお願いいたします】

♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬
アンサンブルSAKURA第41回定期演奏会≪オーケストラの休日≫
日時:2024/08/18(日)13:00開場14:00開演(予定)
会場:IMAホール(都営大江戸線光ケ丘駅前)
指揮:高石治
入場料:1,000円(当日券あります)

曲目:
軽騎兵序曲/スッペ
パノラマ(眠れる森の美女)/チャイコフスキー
葦笛の踊り(クルミ割り人形)/チャイコフスキー
情景(白鳥の湖)/チャイコフスキー
威風堂々第1番/エルガー
「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲/マスカーニ
禿山の一夜/ムソルグスキー
交響曲第4番/チャイコフスキー

公式HP
http://www.portwave.gr.jp/sakura/

公式note(毎月第2,4日曜の練習日更新、演奏会前は毎週日曜更新)
https://note.com/ensemblesakura

公式Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100057414580557

公式X
https://x.com/sakuraoke?t=OJ2P-TT5fl3-FT628akSrQ&s=09

♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬♬