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古楽アンサンブル レゼポペ広島公演を楽しむために②

前回に引き続き、出演者のご紹介を致します。

クレール・ルフィリアートルの紹介コラムはこちら
https://note.com/ensemble_germes/n/nc63936d4edfd


今回はレゼポペ音楽監督のステファン・フュジェ!

プロフィールはこちらです。


ステファン・フュジェ (レゼポペ音楽監督・チェンバロ)

チェンバロをクリストフ・ルセ、ピエール・アンタイ、トン・コープマン、指揮をニコラ・ブロショのもとで学ぶ。パリ国立高等音楽院をチェンバロと通奏低音、ともに満場一致の1位で卒業後、デン・ハーグ王立音楽院を卒業。ブルージュ国際古楽コンクール入賞(チェンバロ部門)。チェンバロ奏者として多くのアンサンブルや歌手との共演を重ね、名声を確実のものとしていく。声楽指導者としても才能を発揮し、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの希望でフランス・バロック音楽のスペシャリストとしてフランクフルト歌劇場でのシャルパンティエ《メデ》の上演に参加。また、自身も指揮者として多くのバロック・オペラの上演を行う。若い演奏家と活動するという彼の希望に端を発して、パリ地方音楽院において声楽指導とバロック・オペラのクラスを持つ。2018年声楽カンパニー レゼポペを創設し、バロック解釈の新たなビジョンを提示している。


まずは彼のチェンバロの演奏を聞いてみましょう。

J.N.P ロワイエ
Vertigo(眩暈)
https://youtu.be/Ls0F1quv2XE

ロワイエは18世紀フランスの作曲家で自身もチェンバロ奏者でした。
ステファンの演奏は自由自在、まるで何かの物語を語っているよう。ぐっと惹きつけられる演奏です。



また彼は指揮者として八面六臂の活躍をしており、2017年には日本でもラモーのオペラ「レ・パラダン」を指揮していました。
レゼポペでも近年、モンテヴェルディのオペラを指揮し、好評を博しています。


ステファンはパリ地方音楽院にてバロックオペラのクラスを持っていて、私も何度か見に行きました。
彼の提唱するレチタティーヴォは、まさに朗読と歌の中間であり、時に朗読するかのように音程から自由になる事で、歌詞がより人の心に直接届く、と彼は考えており、それがレゼポペ(叙事詩)の理念となっています。


実際にその唱法の演奏を聞いてみましょう。

C. Monteverdi オペラ「ウリッセの帰還」
https://youtu.be/TP6OfNjy2xs

歌っているのはメゾ・ソプラノのルシール・リシャルド。フランスでも人気の高い歌手でレザールフロリサン、アンサンブル・ピグマリオンなど日本でも名の知れたフランスの古楽団体と共演しております。


さて、ステファンが音楽監督のレゼポペという団体は今回のような小編成のアンサンブルからオペラや宗教曲など大規模な編成のものも取り扱います。
近年、リュリのグランモテ集を録音しており、第2集まで発売されており、来年には第4集が

そちらの演奏も少しお聴きいただけますので、ご紹介します。途中、クレールが歌っているところも出てきますね。

J.B. リュリ グランモテ集1巻
https://youtu.be/nxsj11wk3DU


なかなか日本では聞くことのないリュリのグランモテですので、ご興味ある方は是非是非CDをお買い上げいただき、聞いてみてください。

次回はエマニュエル・ジラールさんの紹介です!

コラム③ エマニュエル・ジラールの紹介
https://note.com/ensemble_germes/n/nf4b50e94d6f7


コンサートの情報はこちら

古楽アンサンブル レゼポペ 広島公演
~夜のままで Let the night be long~

フランスから近年人気の高い古楽アンサンブル来日!!
フランス17世紀の宮廷歌曲が広島の秋の夜に響き渡る。

【日時】
2022年11月10日(木)19:00開演(18:30開場)

【場所】
広島市東区民文化センター スタジオ1

【出演】
古楽アンサンブル 「レゼポペ」
ソプラノ: クレール・ルフィリアートル
チェンバロ: ステファン・フュジェ
ヴィオラ・ダ・ガンバ: エマニュエル・ジラール

【プログラム】
ル・カミュ:夜のままで
ランベール:楽しもう、甘い安らぎを
シャルパンティエ:泉のほとりで
マレ:シャコンヌ
リュリ:イタリア人の嘆き
ダングルベール:組曲 ト長調  ほか
※曲目は変更になる場合がございます。       

【チケット】
一般: 3,000円(当日3,500円)
学生: 1,000円(当日1,500円)

オンラインチケット:TIGET
https://tiget.net/events/202075

【お問い合わせ】
ensemblegermes@gmail.com
090-2000-1986(アンサンブル・ジェルム)

【主催】
Ensemble Germes

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