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歯科衛生士(DH)になって長い時が過ぎ、出会った患者さんは数知れず・・・ 元気でいるた…

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歯科衛生士(DH)になって長い時が過ぎ、出会った患者さんは数知れず・・・ 元気でいるために 口の健康は大切です。 色々なエピソードを話すように書いてみたい

最近の記事

富士山と 赤い鼻緒の草履

「ふ~間に合った」 静岡へ行くため、ひかり8時17分発・東京行きに ぎりぎり飛び乗った。 車両の入り口近くの3人掛けの通路側に座ろうと 「ここ よろしいですか?」と隣に座っていた女性に声をかけた。 「はい!どうぞ」と言う声を聴きながら座席に腰かけると 隣の足元に揃えて置かれた、畳表を貼った赤い鼻緒の草履が目に飛び込んできた。横を見ると、年頃は80代くらいであろうか、痩せた女性の笑顔があった。座先前に倒したテーブルの上にはメモ帳とペンが置かれていて 花柄のエプロンをしてちょこん

    • 生きるために食べる

      「美味しいご飯はどこから食べるのかな?お耳かな?お鼻かな?」 保育園の小さな子供たちに問いかけると 「お口~!」元気な答えが返ってくる。 口から食べること、それは当たり前なことではない。 私は長い間、口から食べられない方や、好きな物を思うように食べられない方達を多く見てきた歯科衛生士だ。 美味しく食べて栄養を摂るために、歯が無くては嚙めない事、唇の筋力が無ければ食べ物が口からこぼれ落ちブクブクうがいもできない事、舌の筋力が 落ち動きが悪くなると飲み込むのが難しくなること・・・

      • お尻は拭くのになぜですか?

        いつもの様に、調子よく話しながら講演会場を見渡す。 マイクを持つと私のスイッチが入り、口が勝手に話し始める。 「元気な身体はお口から」「健康寿命はお口から」etc 今まで数多く講演会をやってきた。 私は過去に、久本雅美に似ていると言われた事がある。 しゃべると首の筋が浮き出て、落ち着きのない所は似ていると思う。 もう少し若い頃は、戸田恵子も3回ほど言われた。(ちょっと嬉しかった) 二人とも偶然私と同じ年だ。 久本雅美まで面白くはないのだが、作ったスライドさえあれば 台本など

      富士山と 赤い鼻緒の草履