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60代からの作文ドリル(40)チームでやったプロジェクト

問題「チームでやったプロジェクトについて、その経過と結果を書いてください。チームでどう協力したかも教えてください。」


2024年9月11日(水)

オフコン時代に地方公共団体向けシステムの開発プロジェクトに参加しました。

私の担当は、共通機能を担うサブシステムの開発チームのリーダーで、開発プロジェクトの中では、サブリーダーを担当していました。

共通機能サブシステムは、固有の業務要件を持たず、他の各業務サブシステムの業務要件の中から複数業務にまたがる共通機能群を集約構成するサブシステムです。

共通機能サブシステムの中核となる機能は、税関連システムの納税義務者を一元的に管理する機能で、公共団体システムでは宛名管理機能という呼ばれ方をしているものになります。

共通機能サブシステムには、宛名管理の他に利用者管理、運用日管理、住所入力や、共通コード管理などの基本機能が含まれていまいた。

共通機能サブシステムの要件定義は、先に述べた基本的な共通機能に対する業務システム側の個別要件をヒヤリングし、それらの要件を抽象化し機能要件を集約した定義を行います。

共通機能サブシステムの要件定義から以降の基本設計、詳細設計(機能設計、外部インタフェース設計、方式設計)の各行程においても、各業務サブシステムの設計チームが参加して実施しました。

共通機能サブシステムの詳細設計がある程度定まった状態を待ってから行われた各業務サブシステムの詳細設計は、共通機能の機能設計、外部インタフェース設計を参照して行われ、実質的な仕様の擦り合わせを併せて行いました。

各業務サブシステムの詳細設計は、各設計チームで並行して進められるため、それぞれのチームからの共通機能に対するフィードバックも並行して発生し、そのすり合わせが難航することもありました。当然ながら、方式設計の見直しや、外部インタフェースの見直しもあり、各業務サブシステム側で既に取込みした詳細設計へのフィードバックも発生していました。

時には、業務サブシステムからの個別要件の抽象化が行えない事もありましたが、業務サブシステム側への適用のし易さを考慮し、特定サブシステム専用の個別機能に分離した内容もありました。

そのように要件定義はもとより、共通機能の詳細設計までも各業務システムの設計チームとの擦り合わせに時間をかけられたことで、それ以降の製造、テスト工程がスムーズに進められ、プロジェクト全体が予定通りに進められました。

共通機能サブシステムのリーダーとしては、利用者からは目立たない部分で、すべての業務サブシステムの縁の下を支える共通機能を予定通りに適用してもらえた事が、成果としてアピールできました。


あとがき

オフコン時代の初期の地方公共団体向けシステムの開発プロジェクトの話でした。当時は、現在のように複雑に連携する外部システム(例えば住基ネットや自治体中間サーバ、コンビニ証明書交付、ワンストップ・サービスなど)とのオンライン接続はなく、クローズしたシステムとして開発が行えた良き時代でした。😆


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