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60代からの作文ドリル(10)

問題「友達が困っていた時、どうやって助けましたか?その時の気持ちや行動を書いてください。」


2024年8月6日(火)

社会人になって、業務上で自チームの若手メンバーが困っていた時にリカバリーした時の良くある話しです。

ある勘定かんじょう系システムの開発プロジェクトにおいて、生産技術チームのリーダーとして参加していました。私のチームの若手メンバーは、生産技術支援のため開発チームの元へ出向しゅっこうしていました。しばらくは順調に進んでいましたが、次第に進捗しんちょく停滞ていたいし始め、開発チーム側から支援の建て直しの依頼がありました。

依頼を受けて開発チームの拠点きょてん出向でむき、常駐じょうちゅうしていた若手メンバーに詳しく事情を聞きました。状況は、生産技術チームが用意した実装じっそうパターンを適用した後、要求性能を達成出来ず、試行錯誤しこうさくごしているうちに進捗しんちょくが遅れていました。

私は問題のプログラムぐんをサンプリングして、設計書と実装じっそうコードを精査せいさしました。その結果、設計書上のDBアクセスロジックの性能問題であることが判明し、実装じっそうパターンには問題がないことが確認できました。問題のプログラムぐんは設計上の不具合ふぐあいとして設計チームに差戻さしもどし、開発チームとしての問題対応は一旦クローズしました。

この問題判別はんべつの誤りは、若手メンバーの経験不足によるものでした。また、開発チーム側でも若手メンバーの比率が高く、ベテランメンバーがフォローしきれていない状況もありました。このようにプロジェクト初期には若手メンバーの経験不足からくる問題判別はんべつ能力の課題がよく見られます。

若手メンバーの課題については、個人の経験の積み重ねが重要ですが、それらを支援するベテランメンバーの役割がさらに重要と考えています。そのため、開発チーム側のメンバー構成の問題を指摘し、改善を依頼しました。

若手メンバーには、「木を見て森を見ず」ということわざ通り、担当領域に固執こしつするあまり根本的な問題を見失うことを身を持って学んでもらいました。その結果、以後は発生した課題について開発チームのメンバーと共有し、その解決に取り組めるようになりました。

余談ですが、時にリーダークラスにおいては「森を見て木を見ず」となり、深刻な問題を抱えてしまうケースもあります。



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