詩) 種
種
眠りの奥地 遥か彼方
希望は恐怖に慄えている・・・欲望の高笑いだ
際限なく続く 反応
お望みなら 目がかすむまで
何ものかが我々を急き立てる
奪取せよ と
一度でも失敗すれば 記録に残る
それは 執拗に追いかけてくる
張りめぐらされた―――制度
テロでしか為し得ぬものは、確かにある
太陽はエネルギーの源泉以外のものではない
地球は心地よい惑星であればよい
「機能」とは、いわばコンセントである―――
現代の男と女を並べてみれば一目瞭然だ
泰然自若として酒をあおることなど
今や、知識人の面汚しもいいところ
あらゆるところに埋め込まれた
あの外部生命体を見るがいい
「そろそろ“種”として認めてやるべきでは?」と
なぜ誰も提議しないのか・・・
(2006.11.20)
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