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詩) 樹下

   樹下

樹上の花は映す
雲と
大気と
そして流れを

陽光は花々の間を
かすかにすり抜け
あらゆる音を単なる背景と変え
寝転ぶ僕を包む

今しがた蜜蜂が
その蜜を飲み干し
その花びらを揺らし
一片の花びらを解き放った

僕は、その舞いに
陽光と影とを
同時にまとった舞いに
2重の意味を持つ
その涙をぬぐっていた

生は遥か彼方
限りなく
無作為に
しかも明らかに
すっくと伸びていた

          (2001.4.8)

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