倉山満氏著作 嘘だらけの日韓近現代史

憲政史家の倉山さんの本が欲しくなって、ブックオフに行った。案外売っていない。多分、買った人が大事に何度も読み返す本なんだと思った。
ブックオフは、罠みたいな店で結局千早さんの海軍の本を300円で買う羽目になった。
パチンコで負けたり、居酒屋はしごして7000円使うよりも圧倒的なコストパフォーマンスの高い遊びが読書だ。特に中古の良書は最高。

結局新本の本屋さんで、3冊3000円くらいで購入して読んでいる。
新本なら、印税が若干入ると思う。また販売冊数も増えると思うので次の著作に巡り合えると期待して、買うことにした。

買った本は、韓国の歴史について、ウィルソン大統領について、あともう一冊は何だっけ?今読み終わりそうなのが、韓国の歴史の表題の本だ。

ものすごく常識的な内容だと思った。また、悲しい内容の本でもある。

今回は悲しい面を少し触れて終わります。
日本が大韓帝国を併合せざる得ない状況になった時の李氏朝鮮の王様(といっても清の王様が陛下なので、陛下でなく殿下と呼ばれてた)の状況を教科書と違って無修正で描いている。
当時の朝鮮、あるいは、大韓帝国の国民は、本当に気の毒だと思った。
王は、民を裏切り、威張る。
国家としていい国にしようとした人たちは、処刑されたり暗殺されたりしてしまう。
我が国の他に清もロシアも場所としての朝鮮半島を狙っている。

多分そこに住んでいた人たちにとってどうしようもない状況の中で、一番ましな選択肢が日本に従属することだったと思われます。
大韓帝国の王様は、大日本帝国に併合をされる契約をである条約を締結した。

結局日韓併合が縁となって、日本に住む朝鮮族の人たちは、今もたくさんいることになります。

そして、彼らの多くの人たちは、普通に暮らしています。

歴史に「もし」はないですが、敢えてもし、日本が大韓帝国を併合しなかった場合、大韓帝国は、どうなっていたでしょうか?
自力で発展した?
中国に併呑された?
ロシアに併呑された?

考え出すときりがありませんが、日本にとっては、大韓帝国が発展して自力で国を守れるようになってくれてさえいれば、それで十分だったとおもいます。そのなかで最悪なのがロシアに大韓帝国が併呑されてしまうことでした。

ロシアの領土的な野心は、かなり強いです。朝鮮半島をロシアが持ったら次は、日本に来る恐れがあったと思います。
今のロシアも強国ですが当時のロシアは、新興国のアメリカよりも伝統あるほんとに強国でしたので。

本書では、歴史の事実は、日本が悪いことなど当時はしていないことを指しています。

まったくその通りだと私は思いました。自分の家庭で先祖から教わった話とぴったりと符号します。

では、今、北朝鮮や韓国に日本は、負い目、あるいは借りがあるか?謝る必要があるか?を改めて考えてみたいと思います。
まず、日本と韓国は、朴正煕大統領時代に和解をし、賠償めいたことをしました。厳密に日本は悪いことをしたわけでないのに金を渡したことは、当時の日本人の気持ちになにか負い目があったからだと思います。
一方国交のない北朝鮮は、例えば朝鮮チッソのダムとか工場をそのまま取りました。日本は、返せ!とは言えないし、そんなことを言っていません。
敗戦後日本の企業や人たちは苦労して作り、整備したすごいインフラを置いて、日本に帰らざる得ない状況でした。

結論として、日本は、朝鮮半島に今ある国にお金を払うような謝罪をする必要は、無いと考えます。

しかし、朝鮮半島の人たちと日本人は、昭和6年から20年の敗戦までは、本当に仲良くやってきていました。
それを、日本が戦争に敗れることによって、切り捨てた。と思われても仕方のない形で離ればなれになりました。
さらに、GHQとソ連が39度線ではなく38度線で南北に国をばらばらにしてしまいました。
統治国の日本が北海道以北をソ連、以南をGHQに支配され、朝鮮半島が分断されることがなかったらよかったのかもしれませんが、朝鮮半島が戦勝国の手によってばらばらにされたのです。
この時に朝鮮半島にユーゴスラビアのチトーさんみたいな凄腕の指導者はいませんでした。イギリスとソ連がユーゴスラビアを半分こしようとして、チトーさんは、それを突っぱねる実力がありました。そういう人材が残念ながら朝鮮半島にはいませんでした。王様の復帰も断れれるくらいです。

切り捨てざる得なかったことと分断させてしまってなにもできなかったことが朝鮮半島に対する日本人の負い目だと思います。
この負い目を覚えつつ、我々は、生きていく必要はあると思っています。

大日本帝国時代の朝鮮統治には、恥じることはほとんどないと思います。しかし、そうやって一体化したにもかかわらず、敗戦によって、ものすごい迷惑をかけてしまいました。この点は、謝罪してもしきれないと思います。



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