統一地方選挙前に統一協会の安全性を訴える。

もうすぐ地方選挙です。

飽きもせずに統一協会を危険視する報道がされています。
信じて金を失ってあとから我に返った人にとっては、統一協会以外にもすべての宗教が危険かもしれません。

これから、統一協会を叩いて得をするのはだれか?という視点で統一協会及びそれにかかわって政治家のことをいろいろ考えていきます。

僕は、統一協会を信じてません。
ですが、一方で統一協会のざっくりした歴史はだいたい知ってます。
その結果としてですが、統一協会の危険性についても、そう高く評価していません。
むしろ、統一協会とかかわりがあると言われる政治家は、安全な政治家だと思っています。

統一協会の害は、ただ、情報弱者から壺を売るなどして富を搾取することでしかありません。
一方で統一協会の別の顔である共産主義に勝つという大義は、我が国が連携する自由主義陣営の各国と共通する利益でもあります。
個々の騙されてしまった方の財産的な損失とそれに起因する家族崩壊などの悲劇は、全く肯定できませんが、全体として害悪と利益を比較衡量すると、毒にも薬にもならない感じだと思います。

統一協会は、どんな宗教というと、朝鮮出身の青年が昔始めた宗教です。戦前に彼は、旦那に浮気されて、気が狂ったのかイタコ芸のように自身をキリストの言葉を伝える能力者と称した金聖道という女性宗教家の弟子でした。

話がちょっとそれますが、参考までにほかに有名な韓国の女性宗教家では、前の王様の日本政府主導の国葬の前に盛り上がった3.1独立運動というのがあって、その時に李花女子大の前身の女子高生だった柳寛順さんという人がクリスチャン的発想から反日演説をし、のちに警察に捕縛され、獄死した事故がありました。
この人は、敗戦後に李承晩政権が発見するまでは、刑務所内での事故で誰も気に留めることはなかったのですが、李承晩政権以降にいろいろ味付けされ、刑務所で拷問にあっただとか、ジャンヌダルクに例えられたりいろいろな逸話があります。

さて、金聖道さんの弟子の文鮮明さんは、早稲田の専門学校を出てから、今の鹿島建設で技師として働いていたようです。優秀な方です。師匠を真似、自分がキリストの言葉を言うようなパフォーマンスと、伝統的な先祖を敬うイタコ芸のようなパフォーマンスが合わさった宗教の開祖になりました。

朝鮮戦争で、韓国人は、共産主義の脅威を目の当たりにしました。李承晩が無能で油断していたところの隙を突かれ、韓国軍はソウルを失い仁川あたりまで押しやられ、国連軍を称するアメリカを中心とした多国籍軍の援軍でやっと押し戻せましたが、本当に済州島に亡命政権を作るくらい当初共産軍に負けていました。

国力的に北には、戦前に進出したチッソの工場や水力発電の巨大なダムがあったり北の方が豊かだったのとソビエトや中国の支援もあったことなど国としての力と張り切り具合が違っていたので共産主義者の方が強かったのです。
これに加え、GHQの人選ミス。これは、アメリカの愚かなところですが、ベトナムでも同様に傀儡にする人物を見定める力が弱いのがもったいないところです。

とにかく強い共産軍に勝つ必要が、朝鮮戦争後の韓国人は、体で知ることになります。そこでだと思うのですが、文鮮明さんは、宗教+反共産主義を唱えました。

ところで、敗戦後、東西冷戦がはじまり日本にも共産主義者の脅威を強く心に刻んだ人たちがいました。
モーターボートレースの親玉や一部の愛国者です。
また、1952年に一応の独立をした我が国は、自主憲法の制定を目指して二つの大きな政党が合体し、自民党が結党しました。自由主義、西側陣営としてその後、我が国はどんどん経済的には復活していきます。

1980年よりちょっと前まで、モーターボートの収益は、統一協会を支えていたようです。しかし、ボスの笹川さんは、文鮮明の統一協会への資金協力を渋るようになりました。

そこで、日本で統一協会は、暴利的に日本人相手に壺を売るようになりました。先祖の霊があなたの人生を狂わせているとか言って騙されてしまった人から金を搾り取りました。
情報弱者から金を搾り取るのはよくないことです。
しかし、統一協会の危険性は、その程度でしかありません。
テロを起こしたり、暗殺をしたり、国を転覆させるようなことを日本国内で行った形跡はほとんどありません。
ここでほとんどとは、だいぶ前に赤報隊となのる何者かが朝日新聞を襲った事件がありました。ショットガンで打たれた記者の方はお亡くなりになりました。この事件を題材に朝日新聞のOBが本を出されていますがその中で教団Xが、おそらく統一協会を示唆している可能性がありますが、教団の具体的名称を出さなかった理由は、確固たる証拠が一つもなかったからです。

長々と書いてきましたが、ここで統一協会と政治家とのつながりのきっかけを考えてみます。
あるときから、政治改革として企業が政治家を応援できなくなりました。大昔、石原慎太郎さんが自民党にいたときは、例えば鹿島建設が社をあげて彼を応援していました。彼の対抗馬の中曽根さんの弟子だった新井将敬さんを北朝鮮のスパイとかいって逮捕された人も出るくらい会社が政治家を応援できた時代でした。

これが禁止になりました。

その結果、悪く言うと狂信者たちの手を借りる必要が政治家には出てきました。統一協会以外にもいろいろな新興宗教、既存宗教が政治家や政党を応援し出します。
そのなかで最強の軍団は、国会議員を60人くらい要する公明党です。支持母体は、日蓮宗のサークルだった創価学会です。
ほかにも、幸福実現党前の幸福の科学、神道系のMOA、生長の家などなどいろいろな教団が自民党を応援します。
一方で戦前に神社庁傘下に入って戦後ふたたび独立した宗教になったプロテスタント系の日本基督教団などは、全部ではないですが共産主義者、社会主義者に近い存在になっています。共産党と深いつながりのある仁藤夢乃さんのやっている慈善事業を支援すると表明されていた覚せい剤で逮捕された元暴力団員だった牧師さんなんかもどちらかというと共産主義、社会主義に近い方かもしれません。
あるいは、倫理法人会など倫理を標榜する団体もいろんな政治家を応援しています。
ほかにも、労働組合なども特定の政党や政治家を応援することがあります。きわめて大きな勢力です。

企業による政治家への応援ができない中で、今は大した力を持っていない零細の新興宗教が統一協会です。
実際に動員できる信者は、おそらく数万人でしかありません。
国会議員を独力で60人も輩出できる創価学会と比べたらいかに零細かわかると思います。

では、なぜいま統一協会を危険視する報道や政治家の発言が出てくるのでしょうか?
統一協会を叩いて得をする勢力があるからです。

統一協会を昔の被差別民であるエタのようにアンタッチャブルな存在にまで祭り上げ、それとかかわった人は、まるで穢れが乗り移ったかのような様々な言説を言う人達の目的は、共産主義者、社会主義者を当選させることです。

ここでおさらいです。
テロとかと比べて大した危険性ではありませんが統一協会の危険性は、かつて情報弱者から搾取したことです。
一方で統一協会の標榜する共産主義に勝つという大義は、東西冷戦下でも今の緊迫する台湾情勢でも非常に自由主義陣営にとっては共感しうる大義です。

統一協会をアンタッチャブルな存在にし、それと少しでも関わったら、穢れが移ったかの言説をとり、だれもそれを正さない今の風潮で一番得をしているのは、共産党だと思います。次に社会党の残党の多くいる立憲民主党、さらに社民党あたり。

また、マスコミは、権力者に歯向かう姿勢を見せたいので、激情型に統一協会との関係を持つ政治家を叩きまくっています。
悪く言えば、有権者に影響力のあるコメンテーターがあの人は統一協会とかかわってるという穢れのメッセージを使ってレッテル張りをしているのです。

だから、統一協会との関係で政治家を判断するのは、逆に危険です。これは、食口といわれた参議院議員さんを含めての話です。
普通の常識で考えたらわかる話ですが、教義として文鮮明さんの教えを腹の底から信じている人に言い政治ができるわけありません。壺を買わされて、財産を失っていないのがその証拠です。

企業が政治家を応援できなくなったために、いろいろな政治家が様々な宗教の手を借りるようになった。
その一部に弱小だけれども共産主義と戦うスローガンのもとに出版組織もある統一協会もいる。
それだけです。

政治家が役立つかどうかを判断する材料の一つにはなりうるかもしれません。新興宗教の手を借りているの一字をもってその政治家のいい面を見ないで汚いもの、穢れたものと見るのは、目が曇っているのと一緒だと思います。

僕の持論ですが、自由主義陣営を維持してほしい、共産主義は危険だと思っている人にとっては、統一協会から過去に支援を受けていた政治家は、全く危険ではないです。

これからどんどん、暴くような形で統一協会とのかかわりを持つ政治家が暴露されていくかもしれません。しかし、その暴露自体は、共産党や立憲民主党の左派、社民党を応援したい勢力によるキャンペーンと思った方がいいと思います。

ざっと、何も引用せず手打ちで書いており誤字脱字がありましたら今度直します。著作の引用ではなくうろ覚えで大体正しそうなことを書いていますので、時系列など誤りがありましたらこんど直します。

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