海外FX詐欺

私は、FXをやっていない。
昔、取引先の社長さんが、FXで勝って、レクサスを買っていたので勝つ人は勝つものだが、バカラみたいな感じかな?ってくらいの認識しかない。
実際、ルール、負け額の予想ができるパチンコ、パチスロ遊技以外ほとんどお金で遊ぶことがないまま30年くらいギャンブルっぽい遊びと付き合いながら生活をしている。

ただ、いろいろなきっかけがあって、どんな遊びか調べることになった。

分かったことは、以下。

FXは、フォーリンエクスチェンジの略。平たく言うと外貨交換だ。為替相場で外貨を売ったり買ったりして、差額を儲けられるか挑戦する遊びだ。上がるか下がるしかないので、プレイヤーとバンカーどっちが勝つか?勝法を予想するバカラに似てる感じ。

FXは、国内だと25倍のレバレッジ(梃子の外来語で意味は借金みたいなもの)をかけて取引できる。1万円で25万円分の外貨を売ったり買ったりして、差額を+でも-でも自分のものにできる。
海外だと、レバレッジが100倍とか1000倍とうたうものがある。

詐欺被害の序章は、5万円だった。昨年秋ころ、知人がASASSINというコピートレードのサイトで5万円を失った。
彼は、ある会社を退社して起業しつつ、半ば専業トレーダーで飲み代を稼いでいる海外FXで勝っている強い人だ。
危険予測をし、5万円だけハイリスクなところで運用をしていて、大けがをしなかった。

昨年12月くらいから、別の友人の様子がおかしくなった。企業に20年以上勤務し、常識も備えた普通の会社員だ。会社を辞めて資産形成するチャンスをつかんだとあまりに嬉しそうに語っていた。
自分は、これにかけるといい、全財産のうち流動性のある預金をすべて、海外のFX取引所に投じた。

結果は、およそ9万ドルが、最盛期に47万ドルに増えた。

夢がある。

しかし、出金できない。

詐欺だった。

20年かけて貯めた、1000万円以上の預金が吹き飛んだ瞬間だった。顔面は蒼白、体重も減り、当然だが、仕事をするモチベーションも萎えまくる。
身近で、詐欺被害者を目の前にしたのは、生まれて初めての経験だったが、人をここまで壊すものは、本当に許せないと思った。

この詐欺の背景を、猪首さんというひまわり証券のFX立ち上げにかかわったという方のYouTubeやWikiFXというサイトであとから、学ぶ機会があった。

黎明期のFXは、参入が自由で金融庁も規制をかけていなかったそうだ。したがって、やくざなどいろんな人が参入した。その後、規制がかかり、合法的に国内でFXをやれなくなった、やくざなど怪しげな業者が海外に活路を見出したそうだ。海外FXなのに、日本語サポートが充実しているFX取引所は、もともとやくざがやってたところもあるようだ。
ちなみにやくざの提供するサービスには、ギャンブル性のある遊びがいろいろある。野球とばくなどスポーツベッティング、手本引きなど純和風のカードゲーム賭博、闇カジノ、闇スロなどなど。刑法の賭博の罪にあたるものが多い。

やくざかどうかわからないけれど、海外FX業者の怖さは、連絡先が日本国内にないことだ。
日本支社を設置し、勧誘したら金融庁の規制に引っかかって犯罪になる。
だから、海外のどこの馬の骨ともわからないところにお金を預けることになる。そいつらが逃げてもだれも回収してくれない。物理的に回収するの無理だ。

一方で、海外FXへの顧客誘引をアフェリエイト報酬目当てでやっている人間は、X,tiktok,instagram FBなどSNSでたくさんいる。厳密に言ったらこれも犯罪に当たるかもしれない。IB報酬とか言ってる闇の商売だ。

あと、ランダムにLINEなどで自動売買、投資の先生の教室などグループチャットに加盟させられるパターンもある。
参加すると、よくわからない先生が指導をしたていで、サクラが勝ちました!と毎日勝利報告を繰り返す。
無視してたが、本当かな?と好奇心ある被害者が、心の隙間に入り込まれて、投資を始めると、案の定詐欺だったパターンもある。私の知人は、まさにこのパターンで嵌った。

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