ブラックラグーン

私は、スロットのブラックラグーンを一度も遊技していません。いままで打たず嫌いだった機械がいくつかあります。コクッチマスターズ、メガミリオネアなど打たずにいた台がありましたが、根強い人気があって打つ機会を逸した台がブラックラグーンです。

居酒屋さんがやっていない。バーもやっていない。行きつけのパチンコ屋さんも閉まっている。

結果、読書、アニメと海外ドラマ、映画にどっぷりつかって数週間が経ちます。

なんとなく、毛嫌いしていたブラックラグーンを視聴しました。あらすじを見て、うそ臭いと感じ、見る候補ではなかったのですが、ランボー最後の戦場など洋物に飽きて、少しだけ見てみる気がしました。

感想は、面白かった!

少し加筆します。2010年のアニメです。私は、ネットフリックスで視聴しました。

舞台は、なぞの町です。タイ語が公用語のようです。おそらく南部。しかし、おじさん観光客が大好きなラチャダー通りが登場します。

若い日本のサラリーマンが海賊のような現地の運送業者に仲間入りし、いろいろ巻き込まれたトラブルを解決していく話しです。原作者がキャラクターに口ずさませる映画が見たことあるものが多かったので、妙な親近感を感じました。

作品を通して学んだ事は、特にありません。痛快でした。大沢在昌さんの「走らなあかん 夜明けまで」+黒川博行さんの「疫病神」+深田 祐介さんの「炎熱商人」+海外のアクションドラマを合わせてみたような感じです。ただ、感情移入して見ました。

是非、続編を期待したいです。

最近、ランボー 最後の戦場を視聴した影響をモロに受けていますが、同じタッチの漫画で、ミャンマーのカレン族と多数派のミャンマー人との対立軸、あるいは、タイ系のミャンマー人の人身売買問題(ニュージーランドのNPOが告発し、内務省と軍がタイのバンコクの売春マッサージパーラーを摘発した契機になったときに保護された人たち)あるいは、数年前まで最後のフロンティアといわれたラオスでの覚せい剤製造、はてまて中国人の進出が著しいカンボジアのカジノなどを舞台に現地で誰かが暴れまくる話は、たくさんの実話があり、まねても面白そうかと思いました。

また、実際タイには、各国の軍事産業の純正品の銃が多数流通していますし、たいていの銃は、金があれば、違法ですが、持てますし、所持を合法にする方法もあります。タイで触れる銃は、メジャーなアメリカ製、中国製、ロシア製や西ヨーロッパ製のほか、トルコや東ヨーロッパ製のものもあります。原作者の銃の描写は、秀逸でしたので、たくさん登場させることができると思います。できれば、既存作品の銃の音がうそっぽかったので実銃の射撃音を昔のハリウッド映画のハンバーガーヒルのように使うとリアリティが増すかもしれません。

タイの某都市を中心舞台に、実在する団体、武装集団、やくざなどを混ぜ込んでトラブルを空想したら、かなりマニアック内容になると思います。実際、タイ人やくざの怖さと思慮深さ、無鉄砲且つ腐敗した最大の暴力装置である警察と国軍、観光にきた日本人やくざのいい人っプリ、ロシア人の怖さ、ベトナム戦争を戦った熱帯地方好きアメリカ人の酔っ払いなどいろいろいるのですが、実際のタイの悪いやつらとの接点は、普通に暮らしていく限り、ほとんどありません。空想の働く余地がたくさんあります。また、東南アジアのどの国でも中国人の活躍がものすごく目立ちます。そして悪い中国人はびっくりするくらい悪い。

残念ながら、私には、妄想癖はあっても、立体的に空想を組み立てる意思と能力に欠けます。また、共感を呼ぶ筆力もないから、文芸作品については、受身の姿勢でしか望めません。その意味で、上の数行は、ただ続編を見たいといえばいいのに蛇足です。プロの作者の渾身の作品に対して、面白いくらいしか感想をいえないのですが、なんとも爽快感があって、愉快な作品でした。

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