ワインを愛するすべての人へ!ワインの楽しさを広げるフリーマガジン
エノテカタイムス編集部:籾山香奈子、中村有花
「ワインって楽しい!」そう思う瞬間は人それぞれあるかと思います。あなたはどんな瞬間に思いましたか?
「エノテカタイムス」はエノテカが隔月発行するワインライフマガジンです。ワインの楽しさに触れる瞬間を作るため奮闘する二人の編集部員に話を訊きました。
ワインライフマガジン「エノテカタイムス」にはどんな想いが込められているのか。
ワインは楽しいもの
―エノテカタイムスがどんなものか簡単に説明をお願いします。
籾山:エノテカタイムスは「ワインを愛するすべての人のためのワインライフマガジン」です。
毎回テーマを決めて特集を組んでいて、連載としてソムリエの石田博さんのコラムや日本にあるタイユヴァンのシェフが考案したレシピも掲載しています。
全国のワインショップ・エノテカに設置、配布をしていて、私は長らくショップスタッフとして働いていたので来店したお客様に配っていました。
―制作に携わる前からエノテカタイムスとは関わっていたんですね。
籾山:入社してすぐの頃はワインに詳しくなかったので、勉強する一つの手段でもありました。
当時はまだワインのことをよく知らなかったので、楽しく明るい雰囲気だけど、情報もたくさん載っているエノテカタイムスがとても役立ちました!
そういえば中村さんはこのエノテカタイムスが入社のきっかけなんですよね?
中村:そうなんです。大学3年生の時に渋谷ヒカリエShinQs店に初めて行って、パーティー用のワインを買いました。その時にエノテカタイムスをもらったんです。
当時、大学で写真部に入っていたこともあって冊子などを作るデザイン系の就職を考えている時でもありました。
ワインって気難しいものだと思っていたんですが、このエノテカタイムスを読んでイメージが一気に変わったんです。
「私もこの冊子を作りたい!」と思い、エノテカへの就職を決めましたね。それが今叶っているのでとてもうれしいです。
完成までの道のり
―完成まではどのくらいの時間がかかるんですか?
籾山:最初の会議から発行までは約4ヶ月です。
4ヶ月前に企画会議を行い、今届けたい情報を集めて、ブレストしテーマを決めています。
例えば2022年の5-6月号は「ローヌのアペラシオンを大解剖」がテーマです。フランスのローヌ地方は素晴らしいワインがたくさん造られているのに、「アペラシオンを知らない=わからない=買わない」につながっているのかもという想定から、ローヌのアペラシオンを解剖する誌面を作ることに決めました。
そして次の編集会議までにそのテーマでどんな内容が盛り込めるかを各自で考え、会議で共有します。
5-6月号の場合、“大解剖”というテーマだったので詳しく情報を詰め込みたいんですが、視覚的にも分かりやすいように写真をいつもより多めにしようということや、アペラシオンごとの味わいの違いを分かりやすくチャート表示にすることを決めました。
そして発行まで約2ヶ月半のところでデザイン会議を行います。決まった内容をどのように見せるかを決める会議で、ページ内の配置やどんなフォントにするかなどを決めます。
この会議の終了後にラフを描き、デザイナーさんにお渡しします。
中村:これが実際のラフです!
情報量が多かったので、見て疲れないように画像やイラストを多めにしたり明るい色味にしてもらったりと工夫しました。
この5-6月号は、たくさんのアペラシオンがあって難しいイメージがあるローヌについて、いかに分かりやすく伝えるかということを意識して作り上げていきました。
そしてデザイナーさんに誌面を作成してもらっている間に原稿を仕上げ、初稿を完成させます。ここがちょうど発行の2ヶ月前くらいです。
その後、内容確認と実際に印刷された色味の確認を行います。
そして発行の半月前に製本され、各店に納品される流れです。
―なるほど!作っている過程で大変なのはどんなことですか?
中村:関係する人が多いので、その確認や調整が大変な点です。
テーマに沿って現地の生産者にインタビューしたり、ショップスタッフに登場してもらったり、レストランの方などに協力してもらったりしているのでスケジュール調整などが難しいですね。
籾山:あとは限られた誌面の中で、どの情報を載せてどれを載せないか、情報の取捨選択も毎回苦労します。
大変なことも多いですが、完成したときの達成感はひとしおです。
もっと多くの人へワインの楽しさを
―エノテカタイムスをどんな想いで作っていますか?
中村:この冊子なら読みたい!と手に取ってもらえるよう、そして読んだ皆さまがワインって面白い!と興味を持ってもらえるように、毎号心がけて作っています。
決して情報を発信するだけにならず、SNSやアンケートなどで読者の方の声を受け止めながら、今1番読みたいと思ってもらえる記事を届けられるといいなと思っています。
籾山:“ワインライフマガジン”なので、生活を豊かにするワインの魅力を届けたいという想いが私たちにはあります。
ワインってどうしても難しいものと捉えられてしまうと思うんですが、まずは明るくて楽しいもので、飲んでみたい!と思ってもらえるような誌面を目指しています。
気難しいものと思わず「ワインって楽しい!」とエノテカタイムスを見て思ってくれたら編集冥利に尽きますね。
―やりがいは何ですか?
中村:やっぱり読者の方の反応ですね。「面白かった!」と言ってもらえるとやっていて良かったなと思います。
あとはショップに立ち寄った際に、エノテカタイムスを持ち帰ってくれる方を見かけるのもうれしいですね!
籾山:最近、エノテカのアプリでもエノテカタイムスを読めるようになったんです。紙媒体をWEBに書き起こす難しさもありますが、これまで以上にたくさんの方の目に触れるようになったのがうれしいです。さらにやりがいを感じます。
今後、もっと多くの方たちにエノテカタイムスを手に取ってもらえるよう、魅力的な誌面を作っていきたいです。
そしてこのエノテカタイムスから、ワインの楽しさを知ってもらい、少しでも興味を持ってもらえたらうれしいですね。