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映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』感想

もう1か月近く前に観た映画、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の感想。どこに何を書こうか迷っているうちにもう上映館も少なくなってきているのかな。

簡単に言うと、この映画は児童文学の名作『若草物語』とその続編の実写化だ。続編も含めて私は20年以上前に読んだことがある。原作の印象は ”ザ・児童文学”。四姉妹の描き分けられたキャラクターに魅せられ、各種エピソードに心躍ると同時に、キリスト教的道徳の教えが散りばめられた物語だったと記憶している。

映画は次女のジョーを主人公に、女性の連帯(シスターフッド)、フェミニズムが映画のテーマ!と言い切っていい。原作を捻じ曲げるような改変は無かったと思うのでご安心を。

昔も今も私が共感するのは次女のジョーだ。子どもの頃に『若草物語』シリーズを読んだ時にはジョーに憧れていた。今私は映画の中のジョーの年齢を超えている。映画を観ながら、ジョーがぶち当たる壁に共感して生き方に励まされて最後は胸いっぱいで明るい気持ちで映画館を出た。(途中ちょっと泣いた)

感染防止のために一席ずつ空けた席、そんなことしなくても平日の午前中で3人しかいないシアターで、「とてもいい映画を観た」。こんな凡庸な感想で良いのかもしれない。ストレートに名作だと思ったから。

「とてもいい映画を観た」


映画を観た後に本屋をのぞいたら、原作の『若草物語』が置いてなかった(児童書はあったけど)。シネコンが入ってるショッピングセンターの本屋なのに。原作本は置いておいて欲しいと思った。売れてしまったのだろうか。


にっこにこ