公立幼稚園ほったらかし問題

緊急事態宣言が9月30日まで延長されるようだ。その決定が来る前に9月12日までとされていた幼稚園の休園を9月26日まで延長するという連絡が来た。今後また9月30日まで休園延長の連絡が来るのかもしれない。

私には年長児の息子が一人いて、2年保育の公立幼稚園に通っている。幼稚園入園とコロナ蔓延が重なったため、入園が2ヶ月延びて入園式は2020年の6月だった。息子は昨年2ヶ月の園生活を失った。今年は夏休みの終わりが延びに延びて、今1ヶ月の園生活を失いつつある。

仕方ない。仕方ないんだ。そう思う。でも私が憤りを感じるのは、自治体が公立幼稚園の休園をすべて家庭に丸投げしていることだ。憤りは幼稚園に対してではない。公立園なので決めるのは行政だ。

ーとりあえず夏休み延長で、自宅保育してください。
ー休園延長します、自宅保育して下さい。
(保護者がエッセンシャルワーカーなら午前中2時間だけ預かります!)

こんなチャラい文章ではもちろんない。もちろんないけれど、休園するから自宅保育してねって一斉メールが行政からはそれだけ。(公立幼稚園に子どもを通わせている保護者で共働きの家庭などほぼない。ましてやエッセンシャルワーカーで午前の2時間だけ預けられればOKな人なんて聞いたことがない。つまり自宅保育しろということだ)

私の住んでいる自治体が行っている小中学校のコロナ対策はネットでも評判がいい。完全オンライン授業、どうしても家庭で受けられない場合は登校もOK。詳しくは書かないがTwitterの育児界隈では模範的と褒められて話題にもなっていた。子育てと教育に力を入れている弊自治体、さすがである。私もこの点はすごいと思うし、この街の子育て環境は良いと思う。

小中学校の休校を発表する、休校中の対応を発表する。→ニュースになる。評判になる。
保育園は休園しません、可能な方はお休みしてください。お休みした場合は休業手当が~保育料の割引が~ →働く保護者の味方だね

でもその陰で公立幼稚園はほったらかしである。行政からなんのフォローもない。ないがしろにされている気がする。首長はSNSで小中学校のオンライン授業についてアピールする。保育園のこともアナウンスする。しかし公立幼稚園のことには触れない。そう、弊自治体は小中学校と保育園にかなり力を入れる一方で、公立幼稚園にリソースを割いてくれないのだ。(公立幼稚園にリソースを割いてくれない問題は休園関係なく普段から感じていることだ)

せっかく小中学校がオンライン授業を成功させているのだ、弟妹が幼稚園で感染してそこから家庭に持ち込んだら元も子もない。それはわかる。わかるが、私立幼稚園と保育園が開園している中で公立幼稚園はなんのフォローもなしに休園になっていることが釈然としない。ちなみに公立幼稚園に通っている子供は学年の1割くらい。9割が保育園か私立幼稚園だ。(多くの私立幼稚園は休みになっていない。子どもが大勢乗った園バスを見かけると複雑な気持ちになる。私立幼稚園で休園対応をしているところはオンラインで先生と園児がお話したりという話を聞く。公立園にはそういうインフラがない。)


学年の1割の子どものことも考えて欲しい。

5年間自宅保育ですごして、集団保育の経験が足りない公立幼稚園の年長児のことも考えて欲しい。

自宅保育できるでしょ、って丸投げされる保護者のこと考えて欲しい。

”感染拡大防止” それを言われたら何も言えないけど。


この公立幼稚園休園問題を考えていたら悔しくてムカついて今日はひとりで泣いてしまった。なぜか号泣である。住んでいるところの情報と自治体の状況がわからない人が読んでも見えない話を書いてしまった。でも久々に感情が負の方向に高ぶってしまったので書いて成仏させようと思った。結果、書きながらまた高ぶったけれどまあ少しはマシ。ここに口汚いことは書きたくないのでなまの感情よりもマイルドに落とし込めた。


にっこにこ