2019年12月の歌&2019年自選歌
<2019年12月の歌>
舞茸を花占いのごと裂きぬ明るい部屋で待つだけの日に
砂糖菓子みたいな財布を持っている女ばかりをあなたは選ぶ
声が出る確認として「おはよう」と呟くポトスの葉っぱは揺れる
晩年のあなたの姿を想像す そこに咲かない花があること
※結社誌「塔」12月号 掲載
角川「短歌」1月号 掲載
あまりに12月の歌が少ないので…という訳でもないですが、
昨年の自選歌も載せておきます。(いまさら~)
<2019年自選歌>
「海だ」って声で車内が目を覚ます「海だ」「海だ」がひろがってゆく
愛し方いつもまちがう止めどなくどんどんふえるワカメを見てる
痣を見て蝶々というひとといる それからずっとわたしは花だ
長湯してふやけた指に水だったころの自由なわたしが見える
昼間から抱かれておりぬひらがなの あ がばらばらになるイメージで
※うたの日(2019/1/15) 『海』
twitter・恋愛短歌同好会
角川「短歌」8月号 角川歌壇
「公募ガイド」11月号「短歌の時間」 『長』
ラジオ石巻「短歌部カプカプのたんたか短歌」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?