本屋開業の花③omusubi不動産との出会い
■ぼんやり探し始める
■omusubi不動産
■企画書作成
(本文)
■ぼんやり探し始める
「どこかいい物件ないかなぁ」とタブレットをポチポチしながら
「自宅の最寄り駅」「古民家」というキーワードで検索した。子供が小さいので自宅近くでやりたい、というのが私の希望だったからだ。
とはいえ、以前にもこのキーワードで探したことはあったので「まぁ、ないだろうな…」と期待していなかった。
ところが、一件ヒットした。
「やったぁ!」と思ったのもつかの間、すでに借りられていた。
借りれないのは残念だけれど、今までヒットすらしなかった物件がヒットしたので、この物件を扱っている不動産屋はどこなのだろう、と気になり、不動産名を調べてみた。
それが、omusubi不動産との出会いだった。
■omusubi不動産
omusubi不動産は、松戸の新八柱にある不動産屋さんで
「おこめをつくる不動産屋」をキャッチコピーとし、DIY・改装可能な賃貸物件や自給自足できる街づくりを目指すなどユニークな取り組みをしている不動産屋さんとのこと。
ほかの物件を調べてみると、市川市や浅草でシェアアトリエ「123ビルヂング」や「KAMINARI」を運営するなど、
クリエイターを応援している不動産屋さん、という印象を受けた。
はじめは「123ビルヂング」が気になり問い合わせてみたものの、条件等合わず、断念した。そのときに提案してくれたのが「せんぱく工舎」だった。
「せんぱく工舎」は、新八柱にある古い社宅をリノベーションした建物で松戸を中心とした地元で活躍するクリエイターが集まるスペースとして運営している、とのことだった。
自宅から近く、通いやすい。空き部屋を確認したら、家賃も手が届きそう。
すぐに見学申し込みをすることに決めた。
■企画書作成
「せんぱく工舎」を借りる際には、審査がある、と説明を受けた。クリエイターの活動拠点とするため、通常の審査に加え、活動内容が適しているかどうかも審査される。
一応、親子絵本専門店NanuKのHPも伝えて、活動自体は理解してもらっていたものの、やはりまとめたものは必要と思い、企画書を作成した。
企画書のタイトルは
「コミュニティスペースのある本屋を作り、文化の発信地として活動していきたい 本屋が集まる本屋 シェア本屋」
にした。
自分だけが本屋をやることに意義を感じず、複数の本屋が集まり、本屋としてどうあるべきかを探れる場がほしい、という思いがあったため
「シェア本屋」とし、自分の店名を使用しなかった。
名前は、集まってくれた本屋仲間と一緒に考えたい。だから「シェア本屋」とした。
企画書を送って、見学の日を迎えた。
(つづく)
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