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【取材後記】クレストさんに「DX化によるレガシー企業の逆転プロセス」を伺いました。

みなさま、こんにちは!SELECK編集部の榎本(@enomon_s)です。

SELECKはまもなく5周年を迎えます🎉 例年オフィスに読者のみなさまをお招きして記念イベントをしていたのですが、今年はオンラインイベントを企画しています^^ 

今回はこれまでのインタビュイーの方々などをお招きして実施予定なので、コンテンツの一部を後日こちらのSELECK編集部マガジン(note)でご紹介できたらと思います。

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さて、本日も新着インタビュー記事の「取材の裏側」をお伝えします! 
今回のテーマは「レガシー産業から花形産業への変革」です💡

では早速、取材の経緯から遡りましょう。

1. 取材した背景

今回の取材のきっかけは、同社のPRを務める担当者さんからいただいた一通のメールでした。(※ポイントを抜粋し、編集しています)

・群馬の看板屋を港区のIT導入企業に変身させた2代目社長
・看板の効果測定をする顧客分析カメラの導入等を通し、弱冠30歳にして売上を約5年でおよそ3倍に伸ばした
・「レガシーマーケットイノベーション®」という言葉を掲げ、あらゆるレガシー産業の内側からの改革を目指し、植物屋や老舗木材屋など各産業の安定した成長を進めている
・「中小企業の古い体質の残る社員の意識をどう変えるのか」など、実例に基づいたお話しをさせていただくことが可能

といった内容。編集部でも「おもしろそう!レガシーからの転身✨」とすぐに反応し、取材へと繋がりました。

SELECKでは「事例の先進性・汎用性」などをポイントに取材していて、スタートアップや大企業の記事が比較的多いかなと思います。

でも、日本には斜陽産業に属する企業こそたくさんあって。一概に「レガシー」とひと括りの表現では呼べませんが、この厳しい状況をどのように耐え抜き、成長戦略を描くべきか。伸びている企業はどんな取り組みをしているのか。

そんな疑問へのひとつの解として、中小企業で働く多くの皆さまへご紹介したい事例だと思い、取材させていただきました。

2. 概要と事例のポイント

インタビュイーの永井さんは、レガシー企業から花形産業に変貌するには、2軸のステップが必要だとおっしゃっています。

それは、まず既存事業のデジタルトランスフォーメーション(DX)で「生産性」を最大限まで高めてから、次にIT技術を掛け合わせて「市場成長性」を高める、というものです。

具体的に、「生産性」を高める第1ステップで行った施策は…

① サプライチェーンの変革(孫請けから元請けへ)
② 社内のDX化(あらゆる領域にITツールを導入し効率化)
③ 個人商店の集まりから、役割を明確にした「機能別」の組織編成へ変更
④ 目標管理の仕組みを刷新
⑤ 評価制度の新設
⑥「経営理念」と「ミッション・ビジョン・バリュー」の策定

たくさんありますね…!
①は5年ほどかかったものの、残りは1〜2年で組織変革が完了したとのこと。

主に既存事業のあらゆる領域をDX化し、圧倒的に効率化することで、看板事業としては国内トップシェアの企業へと成長されたそうです。
それほど、DX化することによる業績インパクトが大きいということですね!

個人的に印象的だったのは、経営理念とミッション・ビジョン・バリューの策定プロセス。なんと、飲み会の場をうまく活用して、従業員の本音を引き出して、形作っていくんですね。

勝手にワークショップで策定するイメージを持っていましたが、ここはレガシーな組織ならではのように感じました^^

そして、「市場成長性」を高めイノベーションを起こす第2ステップで行ったのは… これは箇条書きよりも文章の方が断然分かりやすいので、ぜひ本文でご覧いただけたら嬉しいです😊

記事はこちら👉レガシー産業からの脱却。老舗の看板屋がおよそ「5年で売上3倍」を実現した改革の全貌

3. さいごに雑感

例えばFAX発注がすべて電子化されたり、ITツールで営業やマーケティングなどを効率化したり。レガシーな組織をDX化するには、社員の心理的なハードルが相当大きいだろうと思います。

きっと社長、経営陣がどれだけその改革にコミットできるかが、成功の鍵になりそうですね。

本事例では、社長から「未来を想像させる」言葉を投げかけて、DX化を推し進めてきたとのこと。本当に10年前とは世の中も大きく変わっていますもんね。これから10年、20年後、今と同じ手法は通用しないよなと、考えるきっかけをいただきました。

今回の取材で印象的だったのは、インタビュイーの永井さんがとっても生き生きとお話しされていたこと✨看板事業だけでなく、ほかの3事業でも同じモデルで変革を実現されているので、きっと他企業でも大いに参考になる事例だと思います。

レガシー産業に限らず、どの業界もまだまだ厳しい状況が続くと思いますが、引き続き良い事例をたくさんお届けすることで、少しでも皆さまのお役に立てたらと思います^^

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今後も定期的に情報発信していきますので、よろしければ「SELECK編集部マガジン」をフォローいただけたらと思います🙏

では、また次回をお楽しみに〜!

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