「令和」からのRestart②

続き。


中学校編

中学校に入学し、私は知ってる先輩からの強引な勧誘に負けとある運動部に入学した。これが大誤算である。

同級生は女子Hのみ。

1年の頃は学業成績も学年5位以内で調子が良く、部活もクラスもそこそこ楽しく仲良くやっていた。この頃は顧問(デブハゲの40代)もまともだった。ちなみにAは中学時代は全て違うクラスで冷戦状態だった。

2年に入ってからが地獄だった。

クラス分けでは既にグループが出来ておりなかなか馴染めず、俗に言うで友達いない真面目キャラみたいなポジションだった。

また、部活では部長になったが入ってきた後輩は問題児として有名な子といじめっ子として有名な子とその取り巻きだった。

当然私にも突っかかってくる。好き勝手に練習するのは当たり前。注意しても「なんでですか?」みたいに逆ギレ。部活に行ったら「なんで先輩いるんですか?」って言われたこともある。Hは後輩を諌めずただ傍観していた。何も注意しないHを後輩は好くようになり、さらに私に敵意を向けるようになった。

試合の度に顧問に怒鳴られ「相手を威嚇するためなんだからお前が怯むな」と言われた。

私はそれが苦痛で思うような成績をどんどん残せなくなった。練習でできても本番では全く体が思うように動かなくなった。

そして私は顧問に部長を解雇させられた。その時は「後輩に色々言われてるのなら部長を休んで一回自分のことに集中しろ」と言われたが数ヶ月後には「お前なんかに部長させられるわけがねぇだろ!!だからやめさせたんだ」と怒鳴られた。

さらにこの時期から顧問のセクハラが始まった。

やたらボディタッチをしてきたり、胸の発育の良さをからかわれたり。もともと胸がでかいことをからかわれていて、それがコンプレックスであったが男の人に嫌悪感を抱くようになった。気持ち悪くなった。

重なるストレスで勉強が手につかなくなった。成績が落ちた。

1年で10キロほど太った。

頭痛でしょっちゅう保健室に行ったり鎮痛剤に頼るようになった。

人から怒鳴られるのが怖くなった。

中3の修学旅行も部屋割りは余り物のぼっちだった。自由行動は適当にすごした。修学旅行中も体調を崩した。

限界だった。

そんな私を救ってくれたのが中1の時の担任と、2.3年の時の担任だった。

この2人が色々話を聞いてくれ、更には職員室の先生も親身になってくれた。

私の支えは先生方だった。

部活を引退してからは多少はメンタルも安定し、Hとの中も回復した。数少ない友達から勧められた某アニメにハマり話題が増え、それがきっかけで友達と話すようになり、さらに成績も戻って推薦で地元のトップ校に行くことが出来た。

頭いい人達が集まるところなら、苦しみから開放される…?

そう思っていた。


高校編

高校に入学し、私は憧れの吹奏楽部に入った。(中学にはなかったのだ)

私の入ったパートは先輩は1つ上2人、同輩が私含め2人のパートだった。

1人は気の弱そうなO先輩、そしてもう1人が団長のF先輩だ。

最初は和気あいあいとしていたが、どんどんF先輩は厳しくなっていった。

夏休みの合宿前のパート練習。新しい曲を初見でみんなでやろうとF先輩が提案した。

当時楽譜を読むのが遅かった私は初めての曲に手こずっていた。初心者で入り、そもそもまだあまり指も回らないのだからパート全員で練習しても同じところばかりミスをする。

「すみません」「もう1回」「ごめんなさい!!」「…。」

「なんで出来ないの!?」

なんどもミスを繰り返す私にしびれを切らし、F先輩が突然怒鳴った。私は迫力に怖気付いで何も答えられずに固まってしまった。

「無視するんだったらもういい、練習参加するな!!」

そう言って3人で練習し始めた。練習に参加できる空気ではなく、私はただ固まっていた。

謝ろうにも声をかけるだけで無視される。睨まれる。他の2人や他パートの人とはにこやかに話す。私をその場にいないように扱った。

数日経っても状況は変わらずそのまま合宿を迎えた。3泊4日は地獄のような時間だった。F先輩の目線が怖くてご飯もまともに食べられない。練習もできない。寝れない。合宿で私は3キロ痩せた。

親にも心配されたが言えなかった。

夏休みを挟み2週間後の演奏会。

私はリハーサル中にストレスと酸欠によるめまいで倒れた。

その時F先輩が率先して介抱してくれた。まるで別人のような優しさだった。「厳しいのはあなたのためなんだよ」そんなことを言っていた。

今思えばただの洗脳のようなものだったが、この時私はF先輩に絶対逆らっちゃいけないと心に決めた。

その後も同じようなことが何度もあった。

些細なことでキレられ、しばらく無視される。パート練習出来ない。というかパート室内で楽器を吹くことが許されない。「なんで悪い子がこの部屋いいるのかなあ」などと嫌味を言われる。暗い顔でいるとまた怒られる。笑顔でいろと言われる。この怒られ期間を打開するには先輩に謝らなければならないのだが、そもそも話かけても睨まれて無視される。泣いて追いかけるか、もしくは先輩の気が向いた時でないと話を聞いてもらえなかった。さらに、謝る時には空き教室で2人きりで「何が悪かったのか、今後どうするべきなのか」をきっちり伝えることを強要された。反省文の読み上げみたいなものだった。しかも一瞬でも目をそらしたらそれだけで逆上された。

不幸なことに、学校の構造上1年の時はF先輩のクラスと私のクラスは同じ階だったため、休み時間にトイレや移動教室で鉢合わせたりすることがあった。
「怒られ期間」の間は合うことを恐れてわざわざ遠回りしたり違う階のトイレを使ったりした。

その代わり機嫌がいい時はめちゃくちゃ優しかったし、他のパートの人には別人のようにF先輩は振舞った。おそらくバレるのを恐れたのだろう。

しんどかったが、楽器を演奏することが大好きだったので私は部活を続けた。


そして、2年生になる。

③に続く







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