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路線図が地図ではない事を理解するに時間を要した北国脳

札幌まで、1時間30分はかかる地元。
それでも、近い方と言える土地感覚。
1時間に1本、JRの電車が走っていれば良い方だ。
私鉄なんか、ない。

そんな道産子が、東京に何を思ったか。

上京したきっかけは、
東京に馳せたのではなく、
地元を離れたかっただけだった。
地元じゃなければ、何処でも良かった。
好きな人との別れが続いて、地元にいたくない
その勢い。

仲良かった友人の多くは、
東京に進学や就職をしていて、
地元にいても、遊ぶ人が少なくなっていた。
なので、頻繁に東京へ遊びに行く。
一緒に遊んでいた友達が、
「東京に来れば?」
と声をかけてくれて、ルームシェアを始めた。
仕事も、ここの職場で良いのかな?
と、考えていたタイミングだったのもあって、
アッサリ退職をしていた。

商店街のある最寄り駅に住み始める。
駅周辺に集まっている店たちが、
そこそこで違っていて面白い。
特色がある。
それを新鮮に感じて過ごしていた。
部屋の更新料が発生するので、
契約ごとに違う駅へ引っ越しをし、
その具合いを楽しんでいた。
職場への電車ルートがどうにかなれば、
何処でも通勤ができる。

カブ(原チャリ)を頂いたので、
電車で不便な所は、バイクで移動していた。
車のラッシュに巻き込まれないし、快適だった。
冬も雪が降らないから、意外と乗れる。
北国では考えられない。

気候も暖かくて快適だった。
青空が青くて、気持ちが良い。
北国の青空はどこか灰色が混ざっている。
最初は暑いくらいだったけど、慣れるもんで。
毛穴開いて汗かく感じも、気持ちが良い。
あと、単純に歴史を感じた。
建物も違う。
これも、北国にはない。
植物や花も。
慣れなかったのは、水道水。

北海道に戻ってくるまで、約10年。
振り返ると、
単純なカルチャーショックだった。
そして、便利だったな。
その一言に尽きる。
今でこそ、インターネットの普及があって、
便利さは格段に上がってはいるものの、
イベント関連は、大概が東京。
気軽にアクセスできる。
興味、好奇心があれば、スムーズに事を運べる距離感。

そして、今、
また関東圏に住みたい、と思えている。
実際にはない。きっとね。
東京には人がいる。
数の問題。
少数派の自分にとっては、
似たような趣味・趣向の人がいると安心する。
人口が多い分、少数派の人数も比例して多い。
いい加減慣れたけど、周囲にある程度の仲間がいた方が楽だ。
それは、心強い。

故に、今だから思いを馳せる。
人の中に埋もれていたい。
目立たずに埋もれ、
埋もれすぎないでいられる自分が丁度良いと思う。

そんな東京プレイリスト。

伊勢丹行きたくなる。

アラサー男子の独り言#20
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