人生後半戦のギアチェンジ
医師になって20年。ということは、20年前、32歳で働き始めたことになる。
30代前半の自分は、正直言って体力があった。
もっと若い頃登山をやっていたのが効いていたのだと思う。当直の徹夜も、病理部での仕事の合間に専門学校に講義に行って、病院に戻って夜中まで仕事をしたこともあったが、平気でできた。
あのころのバイタリティは正直自分でも驚く。
そんな激務の合間にNPO法人を立ち上げあれこれやっていたのだ。40歳前半までは、ずっとそんな生活を続けてきた。
10年前にSTAP細胞の本を書いたときは、なんと二週間で骨格を書き上げた。12万字。驚くべきことだ。別に仕事は休んでいない。これができたのはひとえに体力のおかげだ。
しかし…。
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