見出し画像

フリーランスと「フリーアドレス」

 「フリーアドレス」がいま大きな問題になっている。

私立大学の研究室が、決まった席や部屋のない「フリーアドレス」になって、研究や教育に支障が出ているとして、専任教員や元専任教員ら9人が梅光学院大学(山口県下関市)を相手取り、計1265万円の損害賠償を求めた裁判の控訴審判決で、広島高裁(倉地真寿美裁判長)は5月15日、請求を棄却した1審・山口地裁下関支部判決を支持して、原告の控訴を退けた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d38c69132f3f9eed7d0391e9081bd13e8b753c47

 常勤教員が、いわばカフェのような人が行き交うところで研究や採点を行うわけで、これはさすがに厳しいように思う。

 試験問題も採点も落ち着いてできない。非常勤で教えにきているだけなら、まだ自宅なり何なりを利用して、ということもできるだろうが、研究者でもあるわけで、ノートコンピュータがあればできるだろう、というわけにはいかないだろう。

 少なくとも研究を行うことができる大学の「てい」をなしていない。

ここから先は

1,869字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?