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選挙とマニフェスト

 既に何度か書いているが、私がNPO法人サイエンス・コミュニケーションを作った理由は、政策に影響を与えたかったからだ。

 折しも今、科研費増のオンライン署名活動が行われている。

 こうした活動は重要だと思うが、もっと直接的に政策に関与できないものかと考えたのだ。

 そんな中、NPO法人を作って、政策提言活動、アドボカシーをやっていきたいと思ったのだ。

 こうしてNPO法人を立ち上げ、いわゆるゼロ年代はこれに全てを投入した。

 とは言い過ぎだが、実際NPO法人の代表として政府の会に出席することができるようになるなど、それなりの効果があったように思う。

 もちろん、意見を言うだけなら誰でもできるので、その意見にどれだけ正統性があるかが重要になる。ネット署名の数というのは、ある種その正統性を可視化するものであり、その署名を背景に政府、行政と交渉することは悪いことではない。

 それと同時に始めたのが、選挙のたびに行うマニフェスト比較、政策比較だ。

 ゼロ年代は、イギリスの選挙に倣い、マニフェストを作って政策を事前に提示することに希望を見出した時代だ。

 実際現在行われているイギリスの選挙のマニフェストを見ると、科学技術政策や教育政策政策が克明に書かれている。

 当時多くの人たちが、こうした政策重視の選挙が重要だと思っていたし、私自身各党のマニフェストを読むのが楽しかった。

 しかし…

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