昔はよくプロレスの中継を見ていた。なぜかプロレス好きだった母の影響だ。
新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレス…。まだ今のような群雄割拠の時代ではなかったので、新日本はテレビ朝日、全日本は日本テレビ、国際はテレビ東京で放映していた。
古舘伊知郎氏が名を挙げたのも、新日本プロレスの中継だ。馬場さんより猪木さんの方が好きだったので、新日をよく見ていたような気がする。
で、あの発言が出てくるわけだ。
記事によれば1982年10月8日とある。当時私は小学5年生だった。
噛ませ犬…。もとは闘犬の言葉だ。
これは自分に向けた言葉だなと思ったことがある。
そう、医学部に遠回りして入った再受験生、学士編入生の立場だ。
一部の大学を除いて私たちは少数派だ。メインはあくまで高卒で入った若い学生だ。我々のような人間は、その若い学生に刺激を与える噛ませ犬、あるいはスパイスの役割でしかないと思ったことがあった。