老いと一人称の死
好評だったNHKの朝ドラ「虎に翼」が最終回を迎えた。
終盤詰め込みすぎといった批判も出たし、賛否もあるテーマを扱ったが、概ね好評だったのではないかと思う。
そんな内容は別にして、こうした年代記ドラマの終盤に思うことがある。
演者が全然老けていないことだ。
最後航一さんがなかなかな老けメイクをしていたが、それでも岡田将生の若さが滲み出ていた。
たまにしか出ていないが、久保田先輩を演じた小林涼子の若々しさはまぶしかった。
まあ仕方ない面はある。演劇としてそのようなものだと理解しておけばいいのだろうし、毎回老けメイクをしていたら手間暇がかかる。
ただ、おしんのように、あるいは最近再放送が始まったカーネーションのように、晩年を別の俳優が演じるという手もある。
老けメイクはやりすぎると志村けんのコントみたいになるので、なかなか難しい部分はある。
ともあれ、自分が50代になって、顔に滲み出る老いとは何かを痛感する毎日だ。
老いはどこに出るのか。
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