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「働かないおじさん」、サブスク労働、従量課金労働

 フリーランスになって一番変わったことは、お金に対する感覚だ。

 様々な職場に行って働いて対価を得る。やった仕事の分だけお金をもらえる。

 もちろん、1日行ったらいくら、という大雑把なものもあるが、それでも行かなければゼロ円だ。

 こうした状態だと、お金に関する感覚が研ぎ澄まされてくる。人に何かを頼んだら、その人が稼げたかもしれない時間を奪うことになるので、対価を払うのが自然だという感じになる。

 時間に関する感覚も変わる。休日は休めて嬉しいのは変わりがないが、休日はお金を稼げない日なので、無益に過ごすのはもったいない、しっかり休んで英気を養い、稼げる心と体にチューニングしなければ、という気持ちになる。

 こういう働き方は従量課金みたいなものだ。働いた分だけお金が払われる。

 そう考えると、今まで生きてきた月給制は、いわばサブスクなのだなと思う。

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