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高齢研修医の論点

 私も28歳で医学部に学士編入した人間なので、高卒現役の同級生から見れば8歳年上になる。

 まあ、医学部には様々な年齢の人が入学するので、8歳程度では最年長ではなかった。当時40歳以上の方もいたし、留年したらしいが、私の親位の年齢の人もいたと聞いている。

 そういう意味で、医学部は年齢には寛容な部分はある。ただ、それでも遠回り組に批判的な人はいる。

 私も28歳で学士編入したとき、若い人に席を譲るため辞退しろなどとネットの掲示板なんかに書かれてムカッときたことがある。

 そもそも学士編入を志したのは、一般入試枠を奪っちゃいけないというのもあったわけで、大学に認められた正規の入学方法の何が悪い、と不快に思ったわけだ。

 それはともかく、最近、私が医師になった年齢の倍以上の歳の研修医が登場して大きな話題になっている。

 東大工学部卒で、35年間大阪の機械メーカーに勤務ののち早期退職をされて医学部学士編入試験を受けまくる。たまたま娘さんがいらした金沢大学に合格。医師国家試験は4回目で合格。現在は民医連系の病院にご勤務だ。

 民医連系の病院は遠回り組に比較的寛容だ。私の同級生にも、民医連系の病院に入った再受験生がいる。確か民医連から奨学金をもらっていたと思う。

 さらに、Twitter上には92歳の研修医がいるという。ネタでなければ本当にすごい。

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