東大から医学部のリアル
受験業界では、東大か医学部か、という比較がよくなされる。
一部を除いて難易度的にとんとん、あるいは東大のほうが難しいので、どちらに行くのがよいのか、とあれこれ議論が交わされている。
概ね医学部に行ったほうがいい、という話になってはいるが、東大もやはり人気がある。東大と医学部の両方を兼ねる東大理3の人気は超絶だ。
医学には興味がない、ほかになりたいものがある、という理由で東大の理3以外に行くのは決して悪いことではない。というか、当然だ。生命科学者になりたいというなら、医師免許取っておいたほうがいいと言いたいが、そうでなければ無理して医学部に入る必要はさらさらない。私自身火山の研究者になりたいと思っており、医学部進学などさっぱり考えていなかったわけだ。
とはいえ、東大入学中および東大卒業後にいろいろ思うところがあり、医学部に入りなおす人が結構いる。私自身もそうだ。
本稿では、(理3以外の)東大経由で医学部に入り医師になった人たちの実態について、私の経験というか思い出からあれこれ書いてみたい。統計的データがあるわけではないから、雑感でしかないのはご理解いただきたい。何度かに多様なテーマで書いているので、またか、と思われるかもしれないが、迷える東大卒に何らかの示唆になればと思う。
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