見出し画像

批判と誹謗中傷の境界

 先日、Nature誌にある記事が出た。

日本の新興企業が販売した、尿サンプルから特定の種類の癌のリスクを検出するための検査の精度に疑問が投げかけられている。この検査は、微小な線虫の動きから腫瘍の存在を検出するもので、その精度について複数の医師から懸念の声が上がったため、日本の2つの医学会が調査を開始した。

上記記事のDeepL訳

 様々な問題が指摘されている線虫検査の問題が、世界にも発信された。

 この問題については、NewsPicksが特集を組んで熱心に報道している。

 これ以外にも様々な批判がある。

 しかし、N-NOSEは販売され続けている。会社の勢いはまったく衰えていない。

 こうした中、会社はNewsPicksを運営する会社および記者に対し訴訟を起こした。

株式会社HIROTSUバイオサイエンス(本社:東京都千代田区、代表者:広津崇亮、以下「当社」)は、2023年12月19日、株式会社ユーザベース(以下「ユーザベース」)が運営するメディア「NewsPicks」において、事実と異なる報道により当社の名誉が毀損されたため、ユーザベース及び「NewsPicks」の記者を被告として謝罪広告及び損害賠償を求め、東京地方裁判所に提訴しました。

近年、一部のメディアによる憶測に偏った、閲覧数を得るための報道や、その報道に起因する科学技術に関する研究者倫理・論文を軽視する内容、またその誤りを指摘されたにもかかわらず訂正しない姿勢は、国民の知る権利に奉仕しているとはいえないばかりか、報道される側の人権を著しく侵害し、かつ関係者に甚大な不利益を及ぼすことがあります。

当社は今回の提訴により、科学技術に関する健全な取材・報道の在り方について一石を投じるとともに、不当な名誉毀損や誹謗中傷を許さない社会の実現に貢献したいと考えております。

上記プレスリリース

ここから先は

1,476字 / 1画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?