日本という国は、「人柱」が立たないと動かない国だなあとつくづく思う。
例えば…。
この事件により、社会が動いた。
もちろんまだまだ不十分だ。また悲劇が起きてしまった。
読売新聞がスクープ的に報じ、報道が後追いしている。神戸大学出身の医師、神戸市内の甲南医療センター…。
後輩にあたる若者の自死、知らないわけではない病院で起きた悲しい事件。
実はこの病院に勤務する可能性がちょっとはあったので、またか、という思いも抱いた。
この件に関しては、Xで内部告発をしているアカウントがあった。
昨年こうした告発があった。このアカウントのツイートには、報道されていることがほぼ出ている。
このニュースでX上は騒然となっている。
医師の過労死は続いており、たとえば1999年に起こった小児科医の中原利郎先生の自死など、多々ある。
「働き方改革」医師の働き方を考える
私が代表を務める全国医師連盟でも、さんざん働き方改革に関して強い口調で声明などを出してきた。
それでも、医師は過重労働をしてなんぼ的な声が医学界では強く、なかなか改革が進んでいない印象だ。
いったい何人死ねば世の中が動くのか。
今回は大きな転機になる可能性があるかもしれない。
上記で指摘されているように、今回の過労自死の代理人は、電通の事件でも代理人を務めた川人博弁護士だ。
今回の件で流れが変わるかもしれない。
人柱はもういらない。もう変えていこうよ。
これを最後にしようよ。
私たち全医連も、引き続き全力でこの問題に取り組んでいくことを宣言したい。