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年末年始の心得

「気づけば今年もあと10日、あっという間だなぁ。」という声があちらこちらから聞こえる今日この頃、私はというと、一年長かったなぁとしみじみ感じているのである。今年は特に散々であった。薬の調整に苦しむ日々。絶望感は何度も私を殺そうとした。一年を生き延びたのは奇跡のように感じる。乗り越えたからには死ぬまで生きなくてはならない。この気持ちと共に何としてでも生きていきたいと強く思う年末である。

最近は夜な夜な家にある食材を放り込んで作るお雑煮にハマっている。大根にんじん鶏肉ネギ、あと卵も落とし入れて麺つゆで味つけたもの。まさにザツ煮。初回はお餅を丸こげにしたが、もう失敗はしない。お正月の練習は完璧だ。十割そばも買ってある。蕎麦湯が感動的に美味しいリピート商品。お肉も値が跳ね上がる前に仕入れて冷凍しておかないと。忘れぬうちにメモしておく。年末も普段と変わらず忙しい予定はないので、年越しの瞬間は何をしようかなどと呑気に考えている。カウントダウン?ジャンプ?神社へお参り?いや、もう寝ている可能性が高い。

三が日は人が少ないから、上野でピカソ展を観て、そのあと東京のどこかのライトアップを見にいきたい。マフラーをぐるぐる巻きにして、カイロは背中とお腹にいっぱい貼ってあったかくして、帰ったらすぐお湯を溜める。その間に夜ごはんを仕込んでおいて、お風呂上がりのホクホクのまま熱々の水炊きを火傷しながらいただくのだ。その瞬間、家っていいなぁと思うに違いない。ちなみに白菜よりキャベツ派。あまいから。

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