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ゲゲゲの謎を観た

 ネタバレあり

 ゲゲゲの謎を観た。
 公開当時から話題になっていて気になっていたものの、タイミングが合わず、どうしよっかな~と思っていたら、プライム配信する事が分かったので、じゃあ待つか!と思って、今になって見た。
 ゲゲゲの鬼太郎はほぼ知らない。昔アニメを見ていたけど、あまり覚えていない。ぬらりひょんが強かった気がする、魂がもちもちしておいしいそうだった。

 鑑賞前に悲壮な感想をチラ見して、救いがないのかな、と思っていたけど、想像していたよりも救いはあった。でも、暗い気持ちにはなった。
 エンディングあとの1シーンが一番救いがあってよかった。命が生まれるのは何よりも尊い。
 グロ注意ともあったけど、私は平気なレベルだった。実写だったら相当イヤだったかも。アニメであることに救われた。

 ストーリーについて
 閉鎖された村の権力者の一族、隠された謎、そして次々と一族が殺害されていく……
 横溝正史とかこういう感じなのかな
 横溝正史にきちんと触れたことがないから、イメージでしかないけれど。
 呪われた一族の因習、関係のグロテスクさから、京極夏彦の百鬼夜行シリーズが先に結びついてしまった。キーになる妖怪が狂骨なのも大いに手伝った。
 一族の末路については一切救いがなかった。
 特に子供たちは、カスのジジイの欲望の犠牲になって、本当にかわいそうだった。少女が犠牲になったあと、せめてときやくんは健やかに生きてくれ、と思ったらジジイが身体を乗っ取っていて、頭を抱えた。
 ほかの作品でも思うけど、年寄りが若いものを食い物にしてまで、自分の欲望に執着する様子って醜すぎる。こんな年寄りには絶対になりたくない。
 未成年がガツガツしているのはエネルギッシュでいいと思うけど、棺桶に両足つっこんでいるようなジジイが、生や欲に執着しているのを見ると、みっともないと思ってしまう。
 主観的に見たら、有能な儂!儂に求められるのをありがたく思え!!かもしれないけど、端から見たら異形の類にしか見えない。

 水木は権力に執着する様子を見せながらも、反骨精神や、やさしさもあって、終始格好良かった。
 ただの人間なのに、ゲゲ郎がピンチのとき、
(たのむ!なんとかしてくれ!!)
 と何度思ったことか。
 そして何とかしてくれるのが、最高に頼もしい。
 あのあと、水木もそれなりに幸せに生きれてたらいいな。

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