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儚い

この《note》に手を出してから3周年経ったみたいです。当初の気持ちからだいぶ落ち着いてしまったので、更新頻度低めですが、引き続き書きたい時に綴っていきたいと思います。と、言う事で今回は、短編小説???でも書いてみます。なんか書けそうな気がするというノリと勢いだけで行ってみますね。




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あの日々が2度と来ることは無い。そんなことは分かっている。
でも、あの日々が心の底からすんごく楽しかったな、あれ以上の楽しさは無かったかと言えば割とそんなこともない。
でもあの時が恋しい。 


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小学生の頃、学校終わりによく友達と
「家帰ったら、マリカー(当時:任天堂DS-マリオカート)持って公園集合な!!!」
と男女関係無く複数人で遊んでいた。


《日が暮れるまで》というザックリとした時間帯まで、バトルしていた。


「は?!!またお前1位かよ!!」
「弱すぎ。本当に練習してんの??w」


弱い。弱すぎる。あっ。負けた。


「漸く勝てたぜ!!よし!帰ろー!!」
「ちくしょう!!!また遊ぼ!!!」
「いいよー!!」


いつの間にか夕暮れ時。顔をスーッと撫でる風が少し冷たくなってきた。

自転車を漕いで10分ほど、家に着く。今日の夕飯はカレーだ。家に入らなくても分かる。玄関に入る前から分かる。最高だ。カレーの時はいつもより食欲が増す。たらふくに食べ終えた後は、食後の休みとしてゲームをする。何でもする。ポケモン・どうぶつの森・Newスーパーマリオブラザーズ。やりたい事を好きなだけ……って訳にもいかないけど。目処が着いたら宿題を適当にやって寝る。そんな日々を過ごしていた。

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数年後。


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「……実は好きなんだよね、、よかったら付き合ってくれませんか…?」 


なんで。どうして。は。何がどう。おいおいおい。。そんな事があろうか。お主、昔一緒に沢山遊んでたろう??なぜ、今。そもそも友達としか見てないし、どうして??どこから??いつからそんな目で見てたの。てか、何故敬語???嘘だろ、?嘘だろ?、!!え、え、え、、涙


「ごめんね。友達としか見てなかったから、付き合えません。」
「そっか。ありがとう。」


その後は覚えていない。突然の出来事すぎて。ショックの方が大きすぎて。


思い返せば、ある時期を境に男女で仲良くゲームして遊ぶ文化が消えていた。きっとそれは、みんなが大人になっていったからであろう。恋愛感情というものに気付いてしまったからであろう。本当に???


本当でもあり、恐らく嘘でもある。しかしながら、大人になってしまった今、世の中の認識として《男女》《遊ぶ》《仲良し》というような出来事は、大体《好き》だったり、《両思い》だったり、とにかく【ジャンル:恋愛】に括られる。仕方ないよ、誰もがそう思うのであるから。


悲しいなあ。例え、周りの目を気にしないで遊んでいたとしても、内側から攻めてこられる場合もある。予期せぬ相手からの告白。嬉しいはず。でも悲しいんだ。


好きであるはずなんだ。でもそれは友達としての好きなんだ。じゃあ、恋人としての好きって何だろう。


きっとこの疑問に対する答えは、人それぞれである。

では、、いつから男女として、好き感情が芽生えるのだろう。

はて、。何を言っているか自分でも分からない。分からないけど、もう何も思わなかった時には戻れないことだけ分かる。 



それくらい、あの時は儚かったんだなあ。




the end.


えぬこ作



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