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人と同じはイヤな人、人と同じで良い人

昨年末にエニアグラムに出会い、雷に打たれたようにビビっときて、今はエニアグラムについて調べるのが面白くて仕方がありません。これほど没頭できる分野が見つかっただけでも、しあわせです。

エニアグラムは海外で盛んに研究されており、英語の文献が非常に多くあるので、検索窓に英単語を打ち込むようになりました。仕事では英語に無縁の生活を送る中で、今さら英語で調べものをするとは思っていませんでした。

エニアグラムをきっかけに新たな風が吹いています。

エニアグラムは人の行動を決定づける鍵となる欲求をもとにタイプを分類しています。そして、9つのタイプごとに、言動や志向性、見た目の特徴などの共通項を持っています。それが奇妙なほどに、あまりにも当たっているため、不思議な感覚に包まれます。

さて、タイトルに書いた、人と同じはイヤな人、人と同じで良い人。マイナー派かメジャー派か。相反する二つの感覚ですが、この感覚が鍵となる欲求とつながっている二つのタイプがあります。

それは、人と同じはイヤなタイプ4と、人と同じで良いタイプ6です。

タイプ4は個性的な人、個人主義者、ロマンティスト、アーティストなどと言われ、人と同じを嫌います。

タイプ4にとっては自分の個性を表現できることが重要なので、まわりと同じものに埋もれるのが嫌なんですね。

変わり者とか宇宙人とか言われるのもうなずけます。

車であれば「そこらへんに走っていないような車がいい」と言いますし、服もデザイン性重視です。古着や柄物のシャツ、ボヘミアンスタイルなど、デザインの許容範囲はかなり広く、ちょっと変わったものが好きです。インテリアも好きで、並々ならぬこだわりを見せたりします。

仕事に置き換えると、タイプ4は「自分なりの何か」を追い求めますので、マニュアル通りの仕事や単純作業、没個性的な業務には魅力を感じません。大企業や公務員に就職し、将来は安泰だと思われても、組織のルールや仕事内容が肌に合わないと、我慢できずに飛び出すようなところがあります。

興味を持てる仕事に変えるか、または、仕事は仕事と割り切って、余暇で自己表現する趣味を持つなどして、「自分なり」をアウトプットする場を持つと内からあふれ出る欲求を満たしやすくなります。

対して、人と同じで良いのがタイプ6です。タイプ6は安心と支えを得たいという欲求を持っています。他に追従します。

そのため、車はそこらへんにたくさん走っている車、大衆車を好む傾向があります。多くの人に支持されている車なら安心・安全が担保されやすいためです。

服装も無難でオーソドックス。まわりが着ているものに難なく合わせることができます。シンプルで手に入りやすいスーツに白シャツでOKです。奇をてらったシャツとか、派手な柄物のスーツはむしろ居心地悪く感じるでしょう。

タイプ6は一定のグループや組織、集団に属することで安心感を得るとともに、ルールや規律にも忠実ですので、協調性が高く、与えられた役割をしっかりと果たします。結婚して夫、妻のポジションを与えられれば、それを淡々と守りぬくことができ、離婚しにくいタイプです。

集団との相性が良いタイプ6ですが、「自分を持たないタイプ」とも言われています。

自分がかつぐボスには大変忠実なのですが、その忠誠心は「安心感を得たい」という根源的な欲求を元にしているため、ボスが勢力争いで負けるとみるやいなや、スッと別のボスに鞍替えするようなことをやってのけます。

そのボスへの個人的な忠義とか、信条が合うから推している、というわけではないのですね。このあたりを見誤ると、あの忠実だった部下がなぜ・・・とアテが外れることになります。タイプ6の部下を持つ場合、この点は注意しなければなりません。

今回はタイプ4と6を対比させてみました。2024年、引き続きエニアグラムの深遠な世界をのぞいていきたいと思います。


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