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【エニアグラム応用編】ソーシャル本能の3つの領域

エニアグラム・ファシリテーターの高橋あけみ(@akemi_ennea)です。

エニアグラムでは、人間には「自己保存的本能」「セクシャル(性的)本能」「ソーシャル(社会的)本能」という3種類の本能が備わっていると考えられています。

※「3つの本能」の概要については、こちらのnoteでお話しています。

今回の記事では、3つの本能のうち「ソーシャル(社会的)本能」について、さらに詳しく見ていきたいと思います。


ソーシャル本能の「3つの領域」

「ソーシャル(社会的)本能」は、社会的つながりに関わる本能です。人脈を築くことや、コミュニティに参加し、貢献することなどが含まれます。

ただし、ソーシャル本能優位の人が必ずしも社交的(いわゆる「コミュニケーション能力が高い」)であるとか、集団に属するのが好きというわけではありません。

ソーシャル本能というのは、グループへ所属したり、人とコミュニケーションをとったりすることに価値をおくということを表しています。

そのため、大人数の場での立ち回りや組織での活動にかえって多くのエネルギーを使い、消耗することもあります。ソーシャル優位の方でも(むしろソーシャル優位だからこそ)組織から離れたくなったり、一人で行動したくなることはよくあります。

あくまでもソーシャル本能が強いということは、人と関わることのメリットや必要性を強く意識しているということを意味しているのです。

さてここからが本題ですが、ソーシャル本能はさらに細分化すると、次の3つの領域に分けることができます。

  • 空気を読む:場の雰囲気を察知する

  • つながり:人とのつながりをつくり、維持する

  • グループへの参加:グループに所属し、貢献する

ソーシャル本能がもっとも優位の方は、この3つの領域のうち最低でも2つの領域がとくに発達しており、強い関心をもちます。残りの1つは、もしかしたらあまり関心をもたないかもしれません。

一方、ソーシャル本能が盲点の方も、この3つの領域のうち1つはある程度うまく機能している場合があります。


ここからは、3つの領域のくわしい説明に加え、「健全な状態のとき/不健全な状態のとき」に、それぞれの領域がどのような表れ方をするかについてお話しします。

また、ソーシャル本能が盲点の方が、普段の生活でどのような傾向を示しやすいかについてもお話ししていきます。

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