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ハンバートハンバートと私

ハンバートハンバートのライブに行ってきた。

ハンバートハンバートを最初に知ったのは高校生の頃。当時付き合っていた彼の家でよく流れていた。

何度かライブに足を運んだけれど、最後に行ったのはたしか大学3年生の頃。

その後就職して、バリバリ働いて、「強くならねば」と肩に力の入っていた私は、ずいぶん長いことハンバートハンバートの音楽から離れていた。今回は夫がいつの間にかチケットを取ってくれており、約10年ぶりに生で聴くことに。

涙が抑えられなくなったのは、「虎」を聴いている最中だった。学生時代に何度も聴いた曲。あぁ、私、この人たちの音楽がすっごく好きなんだ、って思い出したような感覚。

たぶん、「ハンバートハンバートが好きな私」が、いちばん素なんだろうなと思った。でも、社会人になってから今まで、その私を封じ込めていたように思う。もっと強くならなきゃ、価値のある人間にならなきゃって、どんどん鎧を着込んでいってたのかな。

彼らの歌に鎧を脱がされ、ボロボロ泣きながら、これからは「ハンバートハンバートが好きな私」をちゃんと大事にして生きていこうと思った。



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