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映画 フィッシュマンズ

気がついたら全然ブログも書かないまま、2022年突入。
まずは、2021年に観た映画を今更ながら、備忘録的にレビューいたします。

バルト9にてフィッシュマンズの映画を鑑賞。
映画のレビュー見てたら「編集がまとまりがないだの、金儲けだけのための映画で3時間がただただ長い」だの色々書いてる人がいて。
やたら辛辣だなと思いながらそれを読んだ上で、朝8時上映の回で、鑑賞してきた。
見終わった感想はというと、とてもよかった。
時間もあっという間で全然長く感じなかった。
いろんな感情が湧いてきた。
自分はポリドールに移籍した後の「世田谷3部作」と言われるものとゆらめき IN THE AIR はよく聴いてたのだが、初期のは全然聴いてない。視聴してもピントこず、ほぼ聴かずじまい。初期のメンバーのことも全然知らない状態で映画を鑑賞。
初期のアルバムをMUTE BEATの児玉さんがプロデュースしたのも初めて知った。どうりであのサウンドだったんだなと。作品として完成度が高くても、一部の人しか受け入れにくい、ゆるやかなサウンドすぎたのだろうか。

なんでポリドール移籍後に一気に新たなファンが増えたのかは、あくまで自分がいちリスナーとして感じてたのは、アレンジがダンスミュージック寄りな打ち込み風な気持ち良いサウンドに進化してたのはもちろんのこと、(バッファロー・ドーターの)ムーグ山本さんが手掛けるジャケットデザインがすごく大きかったなと。あくまで自分が当時感じてたこと。程よくユルくバランスの良い浮遊感のある、音が完璧に表現された世界観。空中キャンプのジャケットデザインがすごく好きで、それまでフィッシュマンズに全然興味がなかったのに「サウンドが変わった気がする。聴きたい」と視聴もせずレンタルした記憶が。いざ聴いてみたら、ナイトクルージングの気持ちよさに衝撃を受け、デザインとともに何度も繰り返し聴いていた。
この映画でムーグ氏もインタビューで登場しないかなと微かな期待はしてたが、登場はなかった。エンドロールで「映像提供」としてムーグ山本さんの名前が表示されたのだけは確認できた。映像提供されたのは、LONG SEASONのジャケット撮影時の奥多摩の映像。あの絶妙な空気感のジャケット写真がすごく好きで、その撮影時の映像を見ることができて、ちょっと気分が上がった。

雛菊対談の話が出てきたのも面白かった。スピッツ・フィッシュマンズ・b-flowerの3人が対談するという。
自分にとっては3人ともファンだったので、すごい組み合わせだなと。

いいものを作りたいという使命感と、突如脱退という形で去っていくメンバーに対する孤独感。
そして、死因こそ伏せられていたけど、突然の死。
わけもなく、空中キャンプのジャケットがふとよぎる。

な感じで、個人的には満足できる映画でした。

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