福祉を中心に実施した宗教を知ろう!その1:救世軍

今回からは、前回の最後に書きました通り、宗教の現代的意義_令和の時代に、なぜ宗教が必要なのか?なぜ筆者はそう考えるに至ったのかについての論拠や影響を受けた人物・団体についての投稿をしようと思います。

一体なんの話やと思った初見の方は、以下の記事をお読みになっていただければ幸いです。

では、先ずは第一回目ということで、宗教が福祉を中心に社会改革をどのようにして実行したのかについて、実在の宗教団体・法人を例に救世軍(きゅうせいぐん)を取り上げたいと思います。
まずは、公式HPからの引用から紹介したいと思います。
(今回の記事は、救世軍に関する書籍がほとんど見つからず、救世軍に入隊した、とある日本人の書籍も読み切れていないため、公式HPとウィキペディアを中心に取り上げますので、予めご了承ください)



①救世軍とは

救世軍は、世界で起きているこれらの問題に苦しみ、救いを求めている人々のために社会福祉・教育・医療などの支援を行いながら、伝道事業※1を行なっているイギリスで生まれたキリスト教※2 (プロテスタント※3)の団体です。

救世軍は「軍」と名称がついてるように、軍隊式の組織編成で、メンバーは制服・制帽・階級章を身につけます。現代の日本では少し異質に感じるかもしれませんが、軍隊式編成は支援をスムーズに行えるように、制服は世界のどこへ行っても救世軍が一目でわかるように、といった理由があります。
すべては救いを必要としている人々のために、私たち救世軍は存在しています。

出典: https://www.salvationarmy.or.jp/about

まず救世軍とは字義の通り、世界中の社会福祉を中心に支援・伝道をおこなう宗教団体になります。宗教団体に軍隊の階級制度を設けたのは非常にユニークで、世界で恐らくこの団体だけでしょう。写真を見る限りでは、さながら軍事パレードかと見間違うような恰好をしております。

歴史を調べると、1865年にイギリス人牧師のウィリアム・ブース氏が、ロンドンの貧困層をキリスト教に迎え入れる為に作ったそうで、伝道活動に軍隊の階級制度を導入した理由は、社会階級に関係ない「身分階級によらず、実績のみで評価される組織」を目指した結果だそうです。
その後は拡大を続けて、ノーベル平和賞候補に取り上げられるほどの活動実績を有するまでに成長を遂げました。
現在、日本でも活動を続けており、
・アルコール依存症者支援施設
・保育所
・学童保育
・児童養護施設
・児童家庭支援センター
・里親支援センター
・女性自立支援施設
・特別養護老人ホーム
・ケアハウス
・老人保健施設
を現在でも運営しております。

②評価

キリスト教系の中で最も社会福祉活動に熱心な宗教団体であり、私、宇治味も非常に強い影響を受けている団体であります。

③感想

やや情報不足な状態での投稿で非常にもどかしい思いをしておりますため、改めて救世軍についての記事と、特に日本人で初の救世軍士官の山室軍平(やまむろ ぐんぺい)氏の福祉理論と廃娼運動について書く予定です。

・注釈リスト

※1伝道事業:主にキリスト教の宗教用語。所属している宗教の教義を社会に広めること。

※2 キリスト教:イエス・キリストの死後、彼の偉大さを世界に広めようと始まった宗教。世界三大宗教のひとつ。

※3 プロテスタント:
語源は、抗議書(protestatio)。この抗議をしたルター派というキリスト教の派閥の人々を、プロテスタントと呼びようになった。
要はプロテスタント=ルター派の方、という解釈でおk。
では、ルター派とは何かというと、マルティン・ルターの考え方を支持する人々のことで、16世紀のキリスト教のカトリック聖職者の堕落問題、特に贖宥状(しょくゆうじょう。お金を払えば罪が消える魔法のアイテム)の廃止を訴えた。要は宗教改革をしたかった人々。


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