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#3 美しい胃~beautiful stomach~

先日の健康診断で、初めて胃カメラを経験しました。鼻からバージョンもあるらしいのですが、今回は口からバージョンでした。
私は何かとえづくので、口からカメラを入れるなんて大丈夫か?カエルみたいに胃袋ごと吐き出すんじゃないだろうか…。

緊張の面持ちで検診場所に向かう。問診を経て、看護師さんにゼリー状の何かを渡される。これが麻酔らしい。「口に含んで喉の奥で5分溜めて下さい」と看護師さんに言われる。
…喉の奥に溜め込むってどう言うこと?と思ったけど、見よう見まねでやってみたら、何とか出来た。

麻酔を吐き出したら、いよいよ胃カメラ。看護師さんの指示でベットに横になり、マウスピースを口に含み、待機してたら先生登場。「あぁ、この人にカメラ入れられる…」と思っていたら、カメラが口の中に…。

お…おぇ…、ほんまに胃袋ごと吐き出しそうになったのを看護師さんが優しく背中をさすってくれて、何とか冷静さを取り戻す。日頃背中をさすられる事がないので、背中さすられるのって良いなと思った。

唾は飲み込むと咳き込むので、全部出せと言われるんだけども、普段全部出すことがないので、最初は戸惑うが慣れてきた。

カメラが入ってる最中に、画面で自分の胃の中の映像が見えるので、それを見ながら先生が「まぁー、綺麗な胃。綺麗な胃ってヒダが均一なんですけど、あなたのヒダ、見て!美しいですね。あ、返事しなくて良いですからね。」と言われる。マウスピースして、カメラを口から入れられてるので、当然喋れない。先生はその事は百も承知で、どんどん喋る。「あー‥綺麗なピンク色。美しい胃ですね」と、胃の美しさを褒めてもらった。
自分の体で自慢できる所は何ひとつなかったけど、今度からは自慢は「美しい胃」と言うようにしよう。


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