見出し画像

「またまた知らない人が、、Ferenc Snetberger。」

2021年 8月10日 のブログ
CMS Records web site  http://cms-records.biz

「またまた知らない人が、、Ferenc Snetberger。」

このブログはCMSレコード HP のブログ http://soboro.sblo.jp/ 「そぼろ」by CMSレコードエンジニア 小宮山英一郎 から、転載しています。)

 昨日は、Cannonball Adderleyのボサノバアルバムについて書きましたが、私が知らないだけで、それなりに有名なアルバムなんだそうです。そんな感じで、また読者の方にツッコミを入れられそうですが、またまた今度は、知らないアーティストに出会いました。

 この人は、例によって、配信サイトが勝手に選んできかせてくれたアルバムだったのですが、ギタリストです。

 名前は、Ferenc Snetberger 「フェレンツ・シュネートベルガー」 という人で、聴いたアルバムは2017年リリースのギタートリオでした。

 この人はハンガリー人で、シャルゴタリヤーンという、ハンガリーとスロバキアの国境付近の町で生まれた人で、現在65歳。Discogによると、1991年にイタリアのレーベルから34歳の時に初めてのリーダーアルバムを出しているようです。ロマの一族の出身で、なんというか、いわゆるジプシー系の人ですが、音楽大学でクラシックギターの正式な教育を受けているようですが在学中からジャズにも傾倒していたようです。 そのせいか、アルバムはガットギターを弾いているものが多いようですが、まだ数枚しか聞いていないので、詳しいことはわかりません。

 私が知らなかっただけで、2010年来日しているようでもあるのですが、その時はハンガリーのジプシー系サキソフォン奏者 Tony Lakatos と一緒だったらしいです。 配信サイトで出てきたアルバムは、ECMレーベルからのもので、メンバーはいかにもECMという感じの Anders Jormin, Joey Baronというメンバー、、。

画像1

 ただ、配信サイトで最初聞いた時はECMの作品とは思わなかったです。なぜかというと、微妙に音調が暖かい、、というか、ECM独特の「寒さ」、「冷たさ」みたいなものを感じなかったんです。

 メンバーは、Anders Jorminと Joey Baronで、いつものノルウエーのスタジオで録っていて、エンジニアも一緒なのですが、サウンドは随分違う気がしました。

 これは意識してそうしたのか、、自然にそうなったのかは、不明ですが、音の感じが違うということは間違いありません。それから、サウンド的な特徴でいうと、Joey Baronのベースドラムのディケイ(音の長さ)がすこく長いこと、、。つまりおそらくミュートしていないとか、チューニングをそういう風にしているわけですが、これはおそらくプロデューサーの「あの方」のディレクションなのではないのかな、、と思いますが、どうでしょうか、、。 「バッツ」という音ではなく、「ボーン」という感じで、ミュートしたい時はおそらく踏み込んだ足を押し込んでキックの頭で皮を押さえつけているのでしょう。

 音楽の感じは、なんとも言い難い無国籍な感じです。ハンガリー風とか、ロマ風という感じは私の感覚だとしません、、。テーマとか、ソロというところは普通にありますが、ヨーロッパ風というか、、なんというか、。さすがにギターと言ってもブルース的な表現はありませんが、、。ドラムはブラシを結構多用してはいますが、いわゆる4ビート、スイングビートの曲はないです。

 それで、この音楽どうなのか、、?というと、私は結構好きです。Snetberger氏のオリジナル曲が多いようですが、どちらかというと、クラシック寄り、、というか、クラシックギターなので、ちょっとスペイン風かもしれません。タッチとか、音色はとても美しく、少し昔のクラシックギター寄りの奏法というか、あまりペンペンした音ではないです。

 しかし今も聞いていますが、ECMって、こんな温かみのある音もつくれるんですね、、。どうやってこんな感じにするのでしょうか、、?。マイクとか、いつもと替えている気がします。 それと、このセッション、ギターがハンガリー、ベースがデンマーク、ドラムがアメリカに普段住んでいるのですが、3人のサウンドというか相性が割と良い、、というか、コンビネーションが良いです。

 もしかしたら、3人でツアーをした後に録ったとか、、?、かもしれません。 しかしそれにしても、ベースやドラムセットの音がここまでビビッドで、大きく聞こえるのに、ギターの存在感もすごくあるという、こういうミキシングはどうやってするのでしょうかね、、。

 このアルバムの特徴は、短めの曲が多いこと、最高でも7分くらい、短い曲は2分ないです。フリーインプロみたいな曲もあるのですが、やりすぎてない感じ、、。 そんなこんなで、ネット上を彷徨っていたら、2021年リリースの Ferenc Snetbergerのアルバムを発見しました。「Concerto For Guitar And Orchestra "In Memory Of My People」というSnetberger氏のオリジナル曲というか、クラシック作品みたいですアルバムでは、オーケストラではなく弦楽四重奏とコントラバスに編曲した版を使っています。

 ハンガリーのブダペストのリスト音楽院のホールでのライブなのですが、音楽はなんとものんびりしで、叙情的、、古いイタリア映画みたいな感じもします。ハンガリーには実は行ったことがあるのですが、街はとってもひなびた印象があります。そんな地味で、少し温かみがあるような雰囲気が、この録音にもある気がします。

 とりあえずこの出逢ったばかりのギタリスト=作曲家は今後もチェックしたいと思います。ヨーロッパはジャズとクラシックを両方演奏し、作曲もする演奏家が当たり前にいますね、、。日本はそうでもないですが、、、。

画像2

CMS レコード主宰 細川正彦の演奏情報

2021年 8月 ライヴスケジュール(時間等変更の可能性あり)

トリオHTK 6thライヴ 

8月19日木曜日 at GROOVE 17:30〜

メンバー 細川正彦 p 高尾英樹 b 川原大輔 ds

〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客2丁目18−10 098-879-4977


大森ひろ"The Drummist" レコ発ツアー 細川正彦p トリオ 加藤雅史ba 大森ひろds

8月25日 水曜日  名古屋 キャバレロ クラブ  〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914

 8月26日 水曜日 岐阜 アイランド カフェ 〒502-0911 岐阜県岐阜市北島5丁目3−5 058-213-7505

 8月27日 木曜日 大阪 八戸ノ里 バー蓄音機 〒577-0803 大阪府東大阪市下小阪5丁目6-5 06-4307-0080

8月28日 金曜日 高知 Panchos(パンチョス) 〒780-0841 高知県高知市帯屋町1丁目2−1 088-823-0647

 8月29日 土曜日 兵庫 明石 Pochi
 〒673-0892 兵庫県明石市本町1−1−2丁目 ローソンストア100明石本町店 B1F


2021年 7 月 ライヴスケジュール(終了)

  7月14日 水曜日  名古屋 キャバレロ クラブ 18:00〜
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
 ピアノトリオ  山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano

 7月16日 金曜日 大阪 梅田 ジャズオントップ 19:00〜
  〒530-0027 大阪府大阪市北区堂山町15−17 ACTⅢ 06-6311-0147
 ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano

 7月17日 土曜日 大阪 放出 ディアロード 14:00〜
 〒538-0044 大阪府 大阪市 鶴見区 放出東3丁目-20-21東大阪リビングセンター 4F 090-8141-7309
 ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano

 7月19日 月曜日  名古屋 スターアイズ
〒464-0836 愛知県名古屋市千種区菊坂町3丁目4−1052-763-2636
   竹中優子 as 加藤雅史 bass 細川正彦 piano


CMS レコードのアルバム、ネットでも配信中です。

(サブスクリプション Subscription)
Apple Music
amazon prime Music
Spotify
LINE MUSIC
Google Play Music
kkbox
レコチョクBest
ひかりTVミュージック
dヒッツ月額コース
AWA
rakuten music

(ダウンロード Download)

iTunes Store
amazon music
ORICON
mora
レコチョク
dミュージック
Music Store
ひかりTVミュージック
dヒッツ
replay
Google Play
ドワンゴジェイピー
OTOTOY
mysound
着信★うたbyKONAMI

CMS Records web site  http://cms-records.biz


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?