ちいさな祠から想うこと
幼い頃の体験や手術の経過で、死を意識していたことがありました。
ある時からご朱印を集めようと、自然と神社仏閣に足を運んでいます。
いつか来る納棺時の副葬品として。何かに追い詰められた感ではなく、事前準備のようなものです。
徳を積むというか、何というか。
大勢で行くのではなく、誰かを誘うわけでもなく。
ひとり。
とても落ち着く場所なので、心を整えるべく訪れます。
ご朱印のある神社仏閣を下調べをしてから行くスタイルから、何となく地図を広げて目に入ったり、ネットサーフィン中に目に留まって「行ってみよう」と気持ち優先になっていました。
ご縁あって呼ばれたのか、どうなのか。
久しぶりに写真の整理をして、思い出した場所があります。
当時、日々を綴ったブログに書いたのですが、何度やってもアップできなかったので「今はアップする時じゃないのかも」と思い、そのままにしていました。
姫の想い
姫のことを知ってしまったので、知らなかったままにはしておけず。
行かないわけにはいきませんでした。なぜ若くして…と。
東京台東区の下谷3丁目。
ざっくりと記憶した地図を頼りに、歩き回りました。マイルールがあって道を聞くことはOK、検索はNGと掲げていたので、通り過ぎてしまったようです。
言葉では言い表せないほど、とてもお辛かったのではないか。しかも、ご自身と同じく、病に苦しんだ人を助けたい想いをお持ちだったのです。
やっとたどり着き、お参りさせていただきました。
帰りに振り返ると、かわいらしい花が咲いていました。
私たちの時代
訪れてから5年。パソコンの中で写真は眠ったままでしたが、世の中は動いています。
2015年渋谷区・世田谷区等がパートナーシップ宣誓制度を開始。
2022年4月1日以降ですが、民法改正案で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、それにともない女性が結婚できる年齢(婚姻年齢)が16歳から18歳に引き上げられます。
小さな声が大きなうねりとなり、世論を動かすことができる時代になるのではないでしょうか。
本当に願う豊かさは、自分の心の声にこめられていると感じます。時に形を変えて、怒りに包まれていたり、悲しみが覆いかぶさっている中に秘めた想いが入っているかもしれません。
その声に耳を傾け、大切に育むことは豊かな実り(身)につながる気がします。
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