SixTONESに学ぶ令和のファンベースマーケティング Vol.4
SixTONESから学ぶファンベースマーケティング。
前回まで熱狂を生み出す魅力的な「コンテンツ」について掘り下げてきました。
今回は2つめの要素、チャネル(接点)とフリークエンシー(頻度)について見ていきます。
これまでジャニーズが刺さらなかった人もSixTONESの"ファン"になってしまうのは、 YouTubeとオールナイトニッポンという素の部分が垣間見えて、視聴者と1to1かつインタラクティブなチャネルでコンスタントに発信していることが大きいと思います。
YouTube
彼らの話をする上で欠かせないのが「YouTube」。2018年に立ち上がったジャニーズJr.チャンネル時代から、毎週金曜日の夜に動画を更新しています。
【POINT】週1回更新
YouTuberは毎日や隔日更新が多いのですが、頻度が高いと見逃す日が出てきて、動画がアップされるたびに見るという「習慣化」が難しくなってきます。(実際私はかまいたちのYouTubeが好きで見ていましたが、上記の理由で見なくなってしまいました。)
SixTONESのYouTubeは週1回更新で、10分強という一口サイズなので隙間時間でさくっと見て最新を追い続けることができます。
このちょうどいい頻度とボリュームで、情報がどんどんアップデート・蓄積されていくというのはファンをグリップする大きな要素の一つです。
オールナイトニッポン
SixTONESは2020年4月から、土曜日23:30〜のオールナイトニッポン(サタデースペシャル)のパーソナリティを務めています。
【POINT】「オールナイトニッポン」枠
彼らのラジオが「オールナイトニッポン」であるということのメリットが2つあります。
1.ジャニーズファン以外へのリーチ
私もまだSixTONESファンになる前、オードリーのオールナイトニッポンにメンバーが乱入してきたのを聴いた記憶があります。前後の番組ということで絡みつつ、オードリーもいつものラジオノリで彼らを扱うのでジャニーズあるあるの「アイドルだから」「アイドルなのに」という雰囲気が出ず、ジャニーズファンでない人にも1タレントとして受け入れやすい形でリーチをしています。
2.リスナーの傾向・ノリ
SixTONESはNHKラジオのらじらーという番組もやっていて、そちらも一度だけ聴いたことがあるのですがフツオタ(普通のお便り)が本当に普通だし、擬似恋人っぽいセリフを言わせるコーナーなど、アイドルファンがアイドルに求めるコンテンツをしっかりこなしていました。
オールナイトニッポンの方は、読まれるメールがオールナイトニッポン特有のパーソナリティをいじるものやその日の流れでふざけ倒すものが多く、男子学生のようなワチャワチャとした会話から彼らのキャラクターや面白さが伝わってきます。
また自身の曲だけでなく、本人達の選曲でナンバーガールやマキシマムザホルモンがかかるなど、「あぁ、この人たちも普通の男の子なんだ」と思わせる場面が節々にあります。
これら2つのチャネルで毎週末の金・土に接点があることが、SixTONESを認知し、気になり出した層を「ファン」に引き上げるファクトになっていると言えそうです。
今回はジャニーズファンでない人がなぜファンになるのかという話中心になりましたが、さらに沼にはまっていくのは、彼らがジャニーズであることが強みとして効いています。次回は「ジャニーズである事の優位性」について書きたいと思います。
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