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歯肉を傷つけないように操作する為には

こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
歯科治療において患者の負担なく快適な治療を行えることはとても大切で、日々の臨床でも心がけていることと思います。

ですが患者の口腔内の状態は様々で、時として痛みを伴うこともあります。
特に私たち歯科衛生士は歯周治療を行う際、歯肉縁下は目視することができないため、器具から伝わる感覚やデンタルなどの情報を頼りに治療を行なうのでより慎重に操作していく必要があります。

患者に痛みを与えないよう歯周治療を行うためには、歯肉を傷つけないように操作することは重要です。

その為に必要なこと。

私はこんなところを見ています。

歯肉の状態を把握する

患者の歯肉の状態を歯周検査の数値から判断するだけではなく、きちんと色や厚み付着状態など性状も把握することが必要です。

歯石の付着状態を把握する

歯石の付着状態も把握する必要があります。歯肉炎縁下を扱う際には、歯石除去の対象となる歯石の状態そしてどこにどのように付着しているかを理解していることはとても重要です。

骨の厚みを把握する

治療後の歯肉の治癒形態を予測する上でも、実は歯肉だけではなく骨の状態を診ることは必要なんです。

適切なインスツルメントの選択をする

以上の状態をしっかりと把握した上で適切なインスツルメントを選択して治療を行いましょう。そうする事で患者の負担を軽減でき、さらに私たち術者の負担も減らす事ができます。キュレットひとつにしても、部位によって当てやすさや、操作のしやすさには違いがあります。

操作方法の確認

日々行っているといつの間にか自分のしやすいように、オリジナルになってしまっていることはありませんか?ですが疲労や負担を少なくする為には、正しい操作方法で行えているかを確認することは大切です。操作方法だけでなく、ポジショニングや姿勢なども日頃から意識して行うといいです。

大切なのは技術を磨くことだけではない

歯周治療の際、私はこの5つのことを意識しています。
技術だけではなく、状態を把握してしっかりとイメージを持って治療を行うこと。
これは歯肉縁下に限らず、また歯科治療に限らず…いい状態、いいゴールをイメージできなければ自分の目指すものに到達することは難しいものです。

治療においても歯石がついている状態をイメージし、スケーラーを当てながらどのくらい除去できているか。取り残しがないかを頭の中で映像化できると、より確実に治療を行えると私は思っています。








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