歯石がうまく取れない時は(超音波スケーラー編)
こんにちは。歯科衛生士EMIKAです。
歯石除去でうまく取れていないと感じたり、治療に時間がかかったりすることはありませんか?歯石が多量に沈着していたり、付着部位によっては治療が難しいことも、もちろんあります。
ですが、どんな状態にも対応できる技術を身につけたいものです。
そのためには、スキルアップが必要ですが、それは日々の経験や積み重ねた知識を活かせることで徐々に身についてきます。
今回は、まず日々の診療でうまくいかない時に、すぐに対応できるポイントをご紹介します。ポイントは3つあります。
使用するチップの確認
まずは使用しているチップが適切か考えましょう。
部位によってはアプローチのしやすさが違ったりします。医院で数種類揃えておくといいです。
当て方の確認
挿入角度やチップの当て方、そしてストロークを確認しましょう。治療を行なっているうちに無意識で自分の癖が出たり、誤った操作方法をしていることはありませんか?誤った操作方法では、歯肉を傷つけてしまったり、痛みの原因になりかねません。正しい操作方法で行うことで、効率良く歯石除去ができ、患者の負担も軽減できます。十分に注意が必要です。
パワーの調整
超音波スケーラーを使用するときの出力の調整はとても重要です。
使用するチップによっても変わってきますが、『キーーッ』と強い音が出ていたりしませんか?使用する際には、超音波スケーラーから出る音に耳を傾け、過剰な音が出ていないか?パワーに意識を向けて、きちんと適切に調整をしましょう。また水量も一定量出ているか、調整して操作を行いましょう。
チップの消耗の確認
最後は超音波スケーラーのチップの消耗を確認しましょう。
チップは消耗品です。長く使用すると必ず磨耗していきます。チップが消耗していると、作業効率はグンと下がります。歯石がうまく取れない理由はここかもしれません。また、チップを滅菌するさい丁寧に管理しないと先端が変形したりすることもあります。チップをできるだけ長持ちさせるためにも、いい状態できちんと管理することに努めましょう。
そのことで歯石除去の効率をよくし、私たち術者の疲労軽減にも繋がります。
まとめ
歯石除去は私たち歯科衛生士が日々行う業務です。
取り残しなく快適な治療を行うためにもうまくいかない時は、諦めずに時間を欠けて行うこともいいですが、まず問題がないかをしっかりと日頃から意識して自分にチェックをかけることも必要かと私は思います。
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