見出し画像

対電気代高等最終兵器

ちょっと久しぶりの電気代ネタでございます。

我が家の冷蔵庫は、えんじろうが浜松に引っ越しを決意した2005年に購入しました。既に18年も働き続けてくれている超ベテランですが、特筆すべきはそのメンテナンスフリー性能。霜がこびりついたりもせず、18年間1度もトラブルがない状態で働き続けていたのです。
本当に優秀で頼りになるパナソニック製でしたが、2万円を切る商品だったはずです。

そこにいよいよ、前回最後につぶやいていた「最終兵器」が先日我が家に到着しました。

大きな段ボール箱の写真

車載冷凍冷蔵庫

本来車の中で冷凍冷蔵を実現するための「車載用冷凍冷蔵庫」というやつです。別に車載用である必要性はなく、必要なのはDC(直流)での電源で動く製品であることでした。
ところがそういったもので据え置き型のものは全く無く、車で使うためにDCで動くようにしたというコンセプトのものを選ぶ以外ありませんでした。
節電の時代、これだけポータブル電源が流行りだしたあおりで、今後は据え置き型DC冷凍冷蔵庫が登場する可能性はあるようにも思います。

購入したのは容量50Lの車載用冷凍冷蔵庫(Amazon楽天)で、えんじろうは楽天から購入しました。

本体の写真

性能

容量 50リットル
温度 -20~20℃
電源 シガーソケット
   ACアダプター
   別売バッテリーパック
電力 60W

特徴

容量は1人暮らしが利用する冷蔵庫として考えればありな範囲だと思います。残念なのは冷凍と冷蔵を2部屋に分けて両立させられないので、上手にゾーン分けして冷気の流れをコントロールすることになります。

電源はACコンセントにアダプターを繋いで使うこともできますし、シガーソケットからのDC入力にも対応しています。今回はポータブル電源から利用する前提だったため、別売のバッテリーパックは買いませんでした。

更に面白いのは持ち運びに便利なキャリーカート仕様の作りになっています。まあこれも僕には関係ないのですが、災害時には役に立つ可能性もありますね(壊れてなければ)

試運転

近場のバッテリーを接続した写真

家電製品って、電源を入れる瞬間が一番ワクワクしますね。
とりあえず近場にあった、洗濯機に利用している方のポータブル電源を繋いでみました。なにげにこのシガーソケットを利用するのって、初めてかも。

運転中のパネルの写真

電源ボタンを押すと、ピーという軽い音がして、コンプレッサーが動き始めました。
18年働いている冷蔵庫とそれほど変わらない音量ですが、同じ部屋で寝るとしたら、慣れるまでやや気になるかも知れないなと思う感じでした。
音を聞いていると、やはり目標温度に達すると止まり、温度が上がってくるとまた動くという繰り返し運転でした。

なにげに素晴らしいのは、バッテリーの交換などで一旦電源を抜いて指し直すといった動作をした際にも、抜く前の設定を当然のように覚えていてくれているところ。こういった一見当たり前のようなことができていない製品も、割りとありますからね。

電力の評価

ポータブル電源の表示を見てみると、なんと30Wとなっていました。
全然表示よりも使わないじゃんと思っていたら、そこから55Wくらいまで上がることもありました。

変換ロスも含めて推定130W前後と判断しているこれまでの冷蔵庫からしたら、半分以下です。
1日使った結果、ポータブル電源P2001「Pちゃん」の容量は前のが60%減だったのに対し、今回は25%いかないくらいの減り方です。
雨で発電できない日が挟まっても、商用電源に助けを求めずに使い続けられることがとても嬉しい。

工夫できそうな点

実はもうちょっと工夫できたんじゃないかなと思える点もありました。作り手さんがこの記事を読んでくれて、その辺りを改良した商品が誕生したら嬉しいです。

電源の出っ張り

電源接続部分の写真

電源ケーブルを差し込む部分が表面にあるので、端子の部分がどうしても外側に出っ張ってしまうんですよね。できれば外側の四角に収まるように溝を作ったらいいのになと思いました。

ケーブル収納

ゴロが付いている関係から、うっかりケーブルを踏んでしまう可能性もありますね。

取手に固定したケーブルの写真

僕はそれが心配だったので、ケーブルタイで長い線を束ねるとともに、移動用の取手に巻き付けて地面を這うことのないようにしました。

バッテリーパックいらない

空のバッテリー収納庫の写真

ここが別売のバッテリーパックの収納庫なのですが、説明を見る限りでは余りパワーのあるバッテリーではなさそうで、大きさ的にもそんなに保ちそうもないですし、最初からこの仕様はなくても良いのではと思いました。
まあこれは僕の我儘なので、別売にしてくれているだけでも良かったと思うべきかな。

快適に使うために

蓋を開けた写真

本体の蓋を開けてみました。真上から見ると狭く見えますが、実は右側の領域も下は収納可能領域になっています。
右側領域の上にあるのが操作パネルで、その裏側にコンプレッサーがあるようです。つまりここが心臓部で、ここから冷気が広がっていくことになるのでしょう。

冷凍冷蔵のゾーニング

というわけで、この右側した領域から氷ゾーンにしてみました。
左にゆくに連れて温度が高くなり冷蔵ゾーンになる。そんなイメージをしながら、百均で購入したケースや棚などを入れてみます。

実はこれでも左側に入れていたジュースが凍るなどの現象が起こっています。もしかしたら白い壁の部分全体に冷気が巡るような仕組みになっているのかもしれないですね。
だとしたらゾーニングは左右でなく上下に意識する方が正しいのかもしれません。まだその辺りは実験中といったところ。

収納力増強

収納してみた写真

百均の棚類を利用した立体構造を作り、そこに収納すると結構思った以上の収納力になり、やったあと感じました。

何とか敷き詰め成功の写真

灯りを付けてみた

それから、そのままだと庫内を照らすものが何もなく、夜に目薬を探すのに手間取りそうだと思ったので、単4電池で動くセンサーライトを入手。冷気で壊れないかが心配でしたが、数日間問題なく動いているので、おそらく大丈夫かと思います。

窪みでお茶を楽しむ写真

快適な冷蔵庫

温度設定が-20℃までできるものの、そんな事したら全部カチコチになってしまうので、様子を見ながら温度を変更しています。
今のところ-1℃でも十分な状態ですが、夏場にこれがどう変わってくるか判りませんね。

とは言え充電のためにPちゃんを持って階段を行き来する行動がかなり減ることになり、家の電気の大半が太陽光発電から得られるようになったのは大きいです。
今はときどき内部の仕分け方を再吟味する日々。現在はこの写真よりも少しだけ効率よい収納状況になっています。何度も工夫を繰り返して少しずつ良くなってゆく行程が、僕は心地よいと感じています。練習と同じですね。

次回予告は

ラストの課題となるのはエアコンの時期。次回の掲載はきっと夏場になるのではないでしょうか?
また続報もどうぞお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?