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消費電力を知ると使い方はこうなる

前回は無理のない節電生活の成果について、使用量から報告させていただきました。
今回は具体的に、その節電の実現のために行った工夫や覚えた体験を、暖房器具家電についてご報告いたします。

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターの写真

小さい頃からお世話になっている石油ファンヒーター。エアコンはなくてもこれは冬を過ごす必須アイテムでした。

電力チェック

この石油ファンヒーター、材料に石油を使うから経済的とか言うのはどこのどいつだ!と言いたくなる結果が、そこにありました。
なんと電源を入れて芯に石油を行き渡らせるためなのか、点火するまでの間の消費電力は「650W」前後なのです。だからPちゃん以外は起動ができません。
そして点火後は部屋を温めている間は10W程度なのですが、十分温まり温度維持の状態になると、また650Wとの間を行き来することが判明したのです。

代替えの検討

電気を使わない石油ストーブを買おうかとも思いました。
でも自動点火スイッチがすぐ壊れる話をよく聞くし、そうなると視覚障害者の僕には点火がストレスになりそうなのでやめ。どうして滅多に壊れる話を聞かない昔のガスコンロのようなつまみをひねる方式を取り入れないのか、本当に不思議です。

ファンヒーターを使い続けることにしましたが、まだできる工夫があると信じて観察を続けました。

節電の極意

操作パネルの写真

そして苦心の末編み出しました!石油ファンヒーター節電の極意。
まず点火までの650Wの約5分の電力は諦めます(おいっ)

点火後は「節電」「省エネ」「小部屋」などの節電関連のモードを使用します。火力は弱まり、設定温度に対し室内温度はすぐに追いつかなくなります。そしてその間は電力消費が10W級で済みます。
ここからが大切なのですが、やがて設定温度に達しますので、そうしたら設定温度を上げます。この繰り返しを行うんです。

節電の極意!
「ファンヒーター、目標達成、させぬ事」

なんか意地悪してるみたいですが、室内温度が設定温度を上回らなければ消費は増えませんでした。そして自分の体で温度を感じ、時には部屋の外と比べたりして充分だと思えばさっさと電源を切ることです。
これで別にやせ我慢もせず健康的で節電込みで寒さを乗り切ることができました。

家の中でも0度

今住んでいる家って、中にいてもストーブの表示が0℃になっていることがよくあります。息を吐くと白い息が出る。流石にこういうときは、省エネにしておくと0℃から全然温まりません。
そんなときは14℃設定で省エネ解除をし、設定温度に達したら省エネオン。少しずつ温度が下がっていくので時々省エネをオフという感じにすると、650Wは回避し続けられます。

ケチくさく聞こえるかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
650Wで1分と10Wで65分が同じ電力なのですよ。バカにできませんよ。

電気マット&座椅子

電気マットを敷いた座椅子の写真

実はストーブだけでなく、電気で暖を取れる電熱マット(Amazon楽天)も用意しました。こちらは座椅子に敷くと電気椅子(それは違う)じゃなくて電気マット座椅子となり、背中まで温かい快適グッズになりますよ。

電力チェック

消費電力75Wの表示通りきっちりその電力で動きます。
3段階あるスイッチを中間にすると、一定間隔でオンオフが入れ替わります。これでも常時体が触れているところは結構温かいですが、真冬だと最大にしておくと空気に触れている部分も割りと温かいです。居眠りしないように気をつけたいですね。

ご覧のように座椅子などの椅子とセットで使うと、割と快適です。背中が温かいのは、相当違いますね。

布団用電熱マット

大型電気マットの写真

なんかドラえもんのタイトルコールみたいに言いたくなってきますね(えっあんただけですか?)
という訳で、更に夜中にキーンと冷えて目が覚めてしまうあなたには、布団に敷くタイプのマット(Amazon楽天)も最高ですよ。

洗えるマット

実はこのマットは洗濯機で洗う事が可能です。これはありがたい性能でした。先日初めての丸洗いを恐る恐るやってみましたが、その後ちゃんと電源も入り使うことができました。季節が終わったら洗ってしまって置けるのは、ありがたいですね。ぺちゃんこになった毛も少し復活しましたよ。

電気マットのコントローラーの写真

電力チェック

これには8時間後に自動で切れるタイマーがあるのですが、これはあくまで「切り忘れ防止」タイマーとしての意味しかありません。

消費電力はやはりこちらも75Wです。こちらはスライド式の温度調節がついているのですが、電力変化を観察すると、オンオフの間隔(75Wか0Wか)を切り替えることで温度維持をしているようでした。

そしてここで、座椅子のマットと消費電力が同じであることを不思議に思われた方。僕も同じ疑問を感じました。常に「あれっ?」ということを気にしていると、人生が豊かになれる気がするんですよね。そして最終的に2つの仮説から納得できました。
ひとつはこれが布団用のマットであること。上から物をかぶせることが前提になっているので、座椅子ほどのパワーがなくても十分熱を維持することができるということ。
そして消費する電力の動きを見ていると、同じように着いたり消えたりという動きでも座椅子よりもオンの時間が長いのです。

節電の極意

そしてポータブル電源のAC出力って、起動しておくだけでも交流電気に作り変える作業があるため15Wくらい消費し続けるようです。
だから一挙に温めて余力で寝てしまうのが節電の観点からは理想的。電磁場や低温やけどの懸念材料も払拭できるので、電源タイマーなどを買って布団に入って60分にするとか、最初にたっぷり温めておいて切ってからお休みするとかがお勧めです。

節電の極意!
「熱くして、すぐ切りゃ節電、電気マット」

偉そうに決めておいてなんですが、あまりに寒いとつけっぱなしで寝てしまうこともありました。ガチガチに考えると節電するために生まれてきたつまらない人になってしまいますので、楽しみながらやれる程度にしたいですね。

えんじろうの向き合い方

これがCD「九十九神」をこさえたえんじろうの、物に対する向き合い方です。そして色々なオカリナを吹くのも、こういう向き合い方を「面倒くさい」と思はないからなのです。むしろ楽しい。
あの「鳴かずんば、鳴かせてみせよう、ホトトギス」ってのは、猿と呼ばれていた人のことですよね。えんじろうも申年です(こじつけ)天下は取らずとも点火後のストーブとの向き合い方ならお任せ(訳が判らん)

これからの節電

さて、この夏がどうなってゆくのか?
さすがに暑さに対してのエアコンは必須だと思います。これをどう制御するべきかが、この夏の節電の鍵になることでしょう。果たして冷房をPちゃんで動かすことができるのか?稼働時や稼働中の消費電力はいかなるものか?まだまだ興味は尽きません。

炊飯器とか、今まで何も知らずに使ってきたものたちが、どんな風にどんなタイミングでエネルギーを使って動くのか、それを知るのがこんなに楽しいとは思いませんでした。知ることで親しみと感謝も新たにできました。

これからもまた、結果をご報告できるように工夫しますね。

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