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補助具としてのメガネ

先日眼科検診に行ってきました。小さい頃から手術も含めお世話になり続けている先生に診てもらうために、いつも遠出しています。
眼科ではメガネを作ったり点検をしてもらうこともでき、しばらく調子が悪かったのでリフレッシュしてもらったのです。
それはもう新しいものになったように快適で一体感と見えやすさが回復しました。

えんじろうの目を普段から支え続けてくれているメガネ。視覚障害者にとってのメガネというものは、単に景色を見えやすくするための道具というものではありません。昔のCMににあったように、本当に体の一部なんです!
今回はそんなメガネについての話題です。

福祉分野では矯正眼鏡

分厚く頼もしいレンズの写真

えんじろうが使う眼鏡は、福祉分野では「矯正眼鏡」として扱われています。歯並びだったらそれを標準的な形に整えるというものが矯正かな?この場合だと本来の視力に近い状態に整えるということになるのでしょうか?

えんじろうはこのメガネをかけることによって裸眼の3倍近い視力を得ることができるのです。通常の3倍ってすごいことですよね。
とは言え裸眼視力が弱いので、スマホやパソコンでは拡大機能を扱い、紙の文字はルーペを用いて読めるようになります。一文字が中指くらいの大きさだったらメガネを通すだけでも読めます。

視覚障害者の中でも弱視者にとってメガネは目を構成する一部なのです。これによって本当に数多くの「できない」が「できた」に変わるのですから、本当にありがたいことですし、それが日常に存在する時代に生まれた事に感謝できます。

バンパーとしてのメガネ

柔軟なフレームの写真

えんじろうは視野がスペシャルに狭いことが自分の障害の中心です。視野が狭いと横が見えていないので、振り向き際に壁にぶつかるということがよくあります。自分では結構気をつけて歩いているつもりなのですが、急に思いついていてもたってもいられなくなった時、急いでいる時などに限ってやってしまいます。
そしてそういう場面で大抵最初にぶつかる場所は、何故か頭や目の周りなんですよね。

そんな時にこのメガネは、身を犠牲にして僕の目を守ってくれるんです。ほらメガネのレンズって、少し目から離れたところに浮いた状態にあるじゃないですか?そしてフレームには弾力性と遊びがあります。
これが全体にきしむようになり、衝撃を吸収しながら目の直接のダメージを最小限にしてくれるんです。

えんじろうは小さい頃から何度も何度もこのメガネによって目を守ってもらってきました。

その他の機能

その他にも、メガネをかけて黙って立っているだけで、少し頭が良さそうな人に見えたりするかもというおまけ機能や、前方からの花粉なら目に直接入るのを防いでくれたりもします。

特にオチがあるというわけではない話ですが、世の中の道具を考え出してくれた人には、本当に感謝ですね。当たり前すぎることにこそ、本当は感謝する価値があるのだと思うこの頃です。

綺麗に保つには

レンズの写真

自慢なのですが(おいっ)、えんじろうは眼科のメガネ担当の人に状態確認してもらうと、レンズの綺麗さをほめてもらえます。
そんな僕が、レンズを綺麗に保つ方法を無料で伝授します!

指を使っての水洗い!
これが何よりも綺麗にできる方法です。細い流水をレンズに垂らし、人差し指でキュッと言う感触になるまでさすります。それだけ。後はメガネ拭き用の優しい布で水滴を取り除く。今の時期は特に、花粉やほこりでざらざらな表面になるのですが、それがクリアに開けます。
指でさすると表面の現状が手に取るように(指に取ってるから)判るんですよね。いかに状態のフィードバックが大切かが判ります。

メガネのレンズは流水で、指で表面を感じながら。これであなたもピッカピカメガネですよ。

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