株の基礎 眠れなくなるほど面白い「決算」の話
はじめに
株式投資において「決算」は非常に重要なポイントです。投資家にとって、企業の業績を把握し、将来の株価動向を予測する上で、決算内容を正しく理解することが欠かせません。このブログでは、決算の基礎知識と、その情報を元にどのように投資判断をするかについて解説します。
1. 決算とは?
決算は、企業の経営状況を数値で示す指標であり、年に4回発表されます。学校で例えると「中間テスト」や「期末テスト」のようなもので、この結果に基づいて投資家はその企業のパフォーマンスを評価し、株価が動く大きな要因になります。
売上と株価の関係
株価は企業の業績、特に売上や利益の動向に左右されます。例えば、株価が1000円の企業が、売上が2倍になれば株価も理論上2倍になる可能性があるという基本的なルールがあります。このように、決算結果は株価に直接的な影響を与えます。
2. 四半期決算の重要性
決算は1年に4回発表され、それぞれ「四半期決算」と呼ばれます。この四半期決算の結果が、企業の成長をどのように示しているのかが投資家にとっての重要な指標となります。
第1四半期(1区)
年間の売上や利益目標に対して第1四半期の進捗が25%であれば、順調に業績を達成していると見なされます。同様に、第2四半期では50%、第3四半期では75%といった具合に、年間目標に対する進捗が重要です。進捗率の計算
例えば、ある企業が年間売上目標を4億円と設定していて、第1四半期で1億円の売上を達成していれば、進捗率は25%となり、計画通りに進んでいることが確認できます。
3. 決算またぎと上方修正の関係
決算発表後に、投資家は「決算またぎ」と呼ばれる戦略を使用することがあります。これは、決算内容を基に、株価が上昇するかどうかを見極める手法です。特に「上方修正」という企業が予想していた以上に良い業績を達成した場合、株価は急騰する可能性があります。
上方修正の重要性
企業が当初の予想以上の業績を発表すると「上方修正」と呼ばれます。これにより株価が大幅に上昇する可能性があるため、上方修正が見込める企業に注目することが重要です。例:ビザスクの事例
ビザスクという企業は、第1四半期で予想を大きく上回る利益を達成し、その結果、株価が13%上昇しました。このように、決算の結果が市場予想を上回ると、株価に大きなインパクトを与えます。
4. 決算失敗例:プレミアアンチエイジング
一方で、決算が期待通りにいかない場合もあります。例えば、プレミアアンチエイジングという企業は、第3四半期の決算で期待されていた「上方修正」を出さなかったため、株価が下落しました。
期待と実際のズレ
この企業は、決算内容自体は非常に良好でしたが、上方修正が発表されなかったため、投資家の期待を裏切る結果となり、株価が下落したのです。
5. 決算短信と決算説明資料の読み方
決算に関する情報を理解するためには、決算短信や決算説明資料をしっかりと読み込むことが必要です。これらの資料には、企業の業績や今後の見通しが詳しく書かれており、投資判断に役立ちます。
ビジネスモデルの理解
投資家は、企業のビジネスモデルや経営状況を深く理解し、今後の業績がどのように推移するかを予測する必要があります。また、企業の経営者が株主でもある場合、経営に対するモチベーションが高く、業績向上に積極的な姿勢が見られることが多いです。
結論
株式投資において「決算」は非常に重要な情報であり、業績が株価に直接的な影響を与えます。特に四半期決算の進捗率や上方修正の可能性に注目し、決算短信や説明資料を正しく読み解くことで、より確実な投資判断ができるでしょう。
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